名列車列伝特集 13-19「紀伊半島の縦断した名特急19」

(N)さて、本日の話題の2本目は、「名列車列伝特集」の「くろしお」編です。
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(Kt1641F)本日から、再び「くろしお」本編に戻ってきたのですよね。
(N)その通りです。実は「スーパーくろしお」の発展版のお話をしていくことになります。そして、この「くろしお」の運命を大きく変えていきます。
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(Hs1208F)ということで、今回のお話は「スーパーくろしお」の飛躍をお話していきます。
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(クハ381型)さて、特急「くろしお」と「スーパーくろしお」が運転を開始しておりました。しかし、平成7年以降にスピードアップが求められておりました。実は、281系の成功に刺激を受けて高速化を行う必要性に迫られたこともあったため、実はJR西日本では初となる試みが始められております。実は「のぞみ」専用車両として製造された500系新幹線が、シングルアームパンタを導入していきます。それを在来線車両での導入していくことになっていくわけです。そこで、特急「スーパーくろしお」の発展版を登場させようとしたのです。
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(NK7149F)ところが、特急「スーパーくろしお」の発展版に対抗したのですが、特急「くろしお」とはライバル関係を維持していたのですが、方針を大きく変え、主要都市に停車して、沿線からの乗客を拾うという方針に転換しようとしていました。つまり、今までの速達性を犠牲にすることを選択したわけです。いわゆるすみわけが起きるというわけです。
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(クハ381型)そこで、平成7年に特急「スーパーくろしお」で登場した車両が誕生します。それが、283系電車です。この車両が名乗ったのが「スーパーくろしお・オーシャンアロー」と呼ばれる車両です。283系は少し変わった形をしておりました。グリーン車が流線形に搭載されることがあるのですが、6両編成2本しかないことと、付属編成がグリーン車搭載版が1編成しかなく、貫通扉を持っている付属編成が1編成しかない状態です。そのため、「スーパーくろしお」の発展版として運転を開始することになったわけです。
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(クロ283型)どうも、現在「くろしお」で運転していますが、私は「オーシャンアロー」として産声を上げたのですが、実は、この車両は、付属編成をつなげて6両編成を、3本できるような形になっております。どうしてか、こうなったのは特急「くろしお」ですが、再速達を「オーシャンアロー」、速達を「スーパーくろしお」、準速達を「くろしお」としたため、この形になったわけです。つまり、ナレーターさんが曰く「トロイカ体制」ですね。
(N)ただ、283系と同世代になる車両が、民鉄でも多く出てきました。そのうち、平成8年から10年にかけては、車両技術の向上が見られるのですが、それは「VVVF」の素子技術が向上されます。昭和50年代後半から平成初期にかけて、「GTO素子」が全盛を誇っていました。ところが、技術が変更されるのは、この前後の時期からとなります。
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(Kt1641F)実は、近鉄特急車両では16400系から、通勤車両から平成12年に登場する「シリーズ21」から「VVVF-IGVT」に技術移行しています。それを考えると、阪神1000系はまさにその寵児ということになりますよ。わたくしはGTO素子世代のトリということになりますね。
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(Hs1208F)そうかもしれませんね。ただ、私のところに乗り入れられる近鉄奈良線の車両が「VVVF」のみとなっていたのはわかっていたのですが、まさか特急車両がIGVTに変更したのは知らなかったです。
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(Kt1641F)まあ、それもそうだね(-_-;)。奈良線の車両たちが南大阪線の車両を話さないからね。
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(クロ283型)それで、「オーシャンアロー」の話に戻しますが、当初から3往復が設定されておりました。まず、京都駅を始発とした列車がこれに該当、さらに、途中停車駅は、新大阪駅、天王寺駅、和歌山駅と停車したのですが、そこから先は、御坊駅までぶっ飛ばす俊足ぶりを見せております。その2本前の「スーパーくろしお」でも御坊駅までぶっ飛ばすのですが、タイム差はわずか2分で、「オーシャンアロー」のほうが早かったのです。
イメージ 5(クロ380型)確かにその通りです。これは、「オーシャンアロー」デビュー翌年に行われた紀勢本線西線の改良工事が完成したことが大きく影響しております。これで和歌山駅から新宮駅までの所要時間を、19分に削ったのです。これによって、特急車両の能力を最大限引き出すのは、それに対応した路線があるからこそと言うことになるわけです。
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(Kt1641F)まあ、「オーシャンアロー」の誕生には、こんな秘話があるというわけだったのですね。
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(クロ380型)その通りです。そして、「オーシャンアロー」とは異なる道を歩んでいた「南紀」は、その後どうなっていったのでしょうか。次回は、その「南紀」たちの長いトンネルのお話です。次回をお楽しみに。それでは。

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