名列車列伝特集 13-22「紀伊半島の縦断した名特急22」

(N)本日の話題の2本目は、「名列車列伝特集」の「くろしお」編ですが、前回がハーフタイムとなったため、正直言いますと、今回が22回目となります。最終回となります。
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(Kt1641F)さて、最終回なんですね。「くろしお」と「南紀」はどうなっていくのでしょうか。
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(Hs1208F)ということで、「紀伊半島の縦断した名特急」の第22回です。それではよろしくお願いいたします。
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(キハ85型)まず、特急「南紀」のお話から始めますが、平成22年以降で大きな出来事といいますと、ダイヤ改正での変化としては、その4年前となる平成18年に、伊勢鉄道の鈴鹿駅と三瀬谷駅に停車したことが大きかったといわれております。これは、先達だった、名伊特急の存在が大きく関係してきます。実は、近くにある白子駅に、名伊特急と名阪特急が停車しているのですが、それに対抗したのが、JR東海の「南紀」の存在だったわけです。しかし、フリークエント輸送で優っていた近鉄特急では部が勝っていたこともあって、かなり苦戦していたという感じだったといえます。
381系クハ381型「くろしお」(JR西日本仕様塗装変更).png
(クハ381型)一方で、「くろしお」ではその2年後に、平成20年に和歌山県内の藤波駅に9往復が停車する上、さらに平成22年には、鳳駅を全列車が通過する措置が取られるとともに、日根野駅が大阪府内で関西国際空港の連絡駅としての機能を果たすことになっていくわけです。その後、平成23年の「東日本大震災」が大きな影響を与えるのですが、「くろしお」と「南紀」には、試練はそれだけではありませんでした。実は、ものすごい豪雨が、紀伊半島を襲うことになるのです。その平成23年を時系列でまとめると、次のようになります。主に、7つになりますが、一つ目が「阪和ライナー」の代替えによる和歌山駅行の「オーシャンアロー」の登場です。これによって看板特急「オーシャンアロー」が、通勤輸送にも使用されるという影響は、「くろしお」たちにも襲い掛かったのです。二つ目は、抜本的な行先の見直しです。以前は、新宮駅発着列車が9往復運転されていたのですが、そのうち2往復を白浜駅で打ち切るという形となりました。これも、「東日本大震災」の影響によるものです。これによって、影響を受けたのが周参見駅からの区間での最終が繰り上げられてしまったことから、利便性が悪くなるかに見えたのですが、そこを普通列車でカバーすることになるわけです。三つ目は、臨時列車の「スーパーくろしお2号」が定期列車化されましたが、和歌山駅に発着に変更したのも、この時の改正です。四つ目は、今までの「オーシャンアロー」と「スーパーくろしお」の停車駅の見直しです。実は、「スーパーくろしお」が海南駅に停車していたのですが、この改正で、「スーパーくろしお」と「オーシャンアロー」の停車駅を入れ替えるのではなく、一部列車を通過扱い、一部列車を停車扱いとしました。これには、「オーシャンアロー」が海南駅に停車する列車が出てきていて、逆に、「スーパーくろしお」が海南駅を通過する列車も出てきたわけです。五つ目は、車両が特急「オーシャンアロー」の編成の増解結が行われる点です。これは、以前「スーパーくろしお」で行われたわけです。白浜駅で増解結が行われて
いるのですが、これを「オーシャンアロー」にも適用しようとしたことです。そして、六つ目は、「スーパーくろしお」を「オーシャンアロー」に統一する措置になっていくわけです。七つ目は、すべての「オーシャンアロー」と「スーパーくろしお」に新たに、古座駅が停車駅として昇格しました。
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(キハ85型)そして、実は、「東日本大震災」だけではなく、試練が「紀伊半島豪雨」が紀伊半島を襲うことになるのです。実は9月に、台風12号が、紀伊半島を直撃。それによって、「くろしお」の系統は、その日から運休。私たちが担当している「南紀」も熊野市駅で打ち止めとなるのですが、そして、新宮駅まで路線が復旧すると、新宮駅と紀伊勝浦駅間を代行輸送バスに任せるとして、何とか運転を再開させることができたわけです。実は、「くろしお」の系統がその被害をもっとも食らったわけです。その中で、「くろしお」と「スーパーくろしお」で使用されている編成が、新宮駅に取り残されていて、その編成を救出することとなったのは、鉄道雑誌でも話題になりました。その直後の平成24年に、大ダイヤ改正が行われたのですが、ここで、「くろしお」の大改革が行われるのです。
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(クハ381型)それが、名称の「くろしお」への統一となります。それが、平成24年の「くろしお」の復活へと向かいます。そして、これによる、「くろしお」の全列車が海南駅に停車します。そして、381系電車の287系電車への変更が行われるます。そして、この車両の関係で、381系は「やくも」用として転属されたのですが、現在も何とか頑張っているところです。しかし、翌年の改正では、白浜駅どまりの列車が増加し、京都・新大阪駅と新宮駅を結ぶ便数は6往復、白浜及び紀伊田辺駅間は9往復、海南駅を含めた和歌山駅間は3往復となって、現在に至ります。一方で、「南紀」は4往復が現在運用についておりますが、そのほとんどがJR東海の85系気動車で運転されており、この車両も置き換えになっているといわれております。そして、現在、登場から20年が経過している283系も置き換えとなる可能性があります。そして、紀伊半島は今度は、海外の方からも注目を浴びているのですが、その足として、後輩たちが活躍してくれるのが、一番うれしいですね。
(N)そういうことで、皆様いかがでしたでしょうか、かつては、新婚旅行のメッカとされていた紀州地方、その地域を縦断する形で、運行された「くろしお」は、電車化された後も変わらず、南紀地方をの足として活躍してきました。実は、平成16年に、「熊野古道」が世界遺産に登録されることをきっかけとした観光ムーブメントが起き、さらにインバウンド需要の高まりがあり、「くろしお」の需要は高まってくると考えられます。
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(Kt1641F)それより、近鉄特急の関係も多いお話でしたが、今回は、いろいろと面白かったですね。そして、南海電鉄のからみが、昭和60年で終わりましたけど、今度はどうなるのかですが、その後のお話といいますと、実は「はるか」のその後も、お話したほうがいいですね。
(N)そうでした。実は、「はるか」は、現在30往復が任務についているのですが、ダイヤ改正で一部の列車が、日根野駅と和泉府中駅に求まるようになり、新たに高槻駅にも停車するようになるなど、かなりの変化を遂げています。実は、30往復中2往復が、北陸本線の起点となる米原駅まで延長運転されていて、さらに朝方の3号のみが、草津駅始発となる列車でバラエティーも豊富です。今回は、あまり紹介できませんでしたが、「はるか」も、「くろしお」の関空連絡特化型と考えていいかもしれません。
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(Hs1208F)ということで、皆様も、これらの列車に乗車されるときは、その歴史に、思いをはせてはいかがでしょうか。それでは、次回の記事でお会いいたしましょう。次回の記事は、関西対九州夜光特急の金字塔とされた「あかつき」のお話をしていきます。次回をお楽しみに。

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