ノーベル平和賞のもたらす意味。

本日の話題の2本目は「今の社会はどこへ向かう」の記事ですが、今回はワールドワイドのお話となります。

昨週木曜日に発表された「ノーベル平和賞」ですが、国際機関のWFP(World Food Projectsの略称)「国連食糧計画」に授与するということとなりました。国連の一機関が受賞するのは、120年の「ノーベル平和賞」の中で、数例あるのですが、今回の受賞は、いわゆるコロナ禍の中での受賞ですが、実際に、政治に影響をせず中立の立場を取ってきました。
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実際に、政治的な基準で、受賞した例が1970年代にあり、物議をかもしました。それは、ベトナム戦争の和平交渉で受賞したキッシンジャー氏についてです。

これに関しては、「新シリーズ 平和と戦争の間で揺れた日本 07-1 『憲法とアジア諸国との間で揺れた時代』」の日中国交正常化交渉や「新シリーズ 平和と戦争の間で揺れた日本 06-13『和平交渉憲法で揺れた時代』」で触れた沖縄返還問題にもかかわってくるものですが、実は、アメリカ合衆国が支援していた「南ベトナム」と、北ベトナムを起源とする現在のベトナムとの間での交渉により、停戦協定を結ぶ運びとなります。
その交渉場所は、ベトナムの旧宗主国であるフランスの首都パリ、その年の名前から「パリ協定」という言い方をされますが、この時、「ベトナムに平和が訪れたのか、否か」をめぐって双方の主張が異なったことから、ベトナムの交渉責任者だったレ・ドゥク・ト(本名:ファン・ディン・カイ)氏は、「ノーベル平和賞」を辞退したこともあったそうです。

政治的には中立の立場に立った点からは、逸脱した受賞例…、このような紆余曲折を経た中に、「ノーベル平和賞」があるというわけです。

実際に、世界的な難局を乗り越えるにはどうしたらいいのか…、そのヒントを示す一つとして、「ノーベル平和賞」の受賞者の変遷を見ていくのも一つではないかと考えますが、皆様はいかがでしょうか。

ということで、次回の記事をお楽しみに。それでは。

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