続・続編 危険は回避できるのか、視覚障害者鉄道人身事故から考える。

本日の話題の2本目は「今の社会はどこへ向かう」から、「続・続編 危険は回避できるのか、視覚障害者鉄道人身事故から考える。」の話です。

4年前に近鉄大阪線の河内国分駅で起きた視覚障害者転落による人身事故が発生したことを、ニュースで見た方が多かったと思いますが、それから全国で、ホームドアの設置に関しての取り組みを開始しましたが、人身事故の数が一向に減らないという問題を抱えています。
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今回は、前回のお話と絡めながらお話していきます。

8月には、東京メトロ銀座線で幅の狭いホームの端を歩いていた視覚障害者の男性が、ホームから転落して亡くなるという事態に見舞われ、国も対策を急ぐという指針を、各鉄道会社に要請して
おりますが、現状ではホームドアの設置は、道半ばといわれております。
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では、どうしてこうなっているのか、再び前の記事に、新たに分かったことを加えていきます。

座席指定の列車を運行している企業は、JRを含めた民鉄では全国に合わせて13社、さらに優等列車に、ドア総数が異なる車両を運行している鉄道会社も民鉄では4社を加えて17社に上り、ホームドアの設置しても、ドアの位置がずれてしまいやすいという欠点があるとされております。
ということで、鉄道会社が取り組みをしているのですが、試行錯誤で苦しんでいるのが現状です。さらに、今回の事故が起きている現状について、本年の通常国会で討議されておりました。それを引用します。令和しんせん組所属議員の木村英子氏が、赤羽国土交通大臣に対しての答弁で報告していた資料から引用していきます。木村英子氏は、合計9枚の資料によると、4年前の提言から、人身事故の発生数は200件前後、死亡事故も30件前後で推移していると主張しております。では、わたくしの伝えたブログ記事で、どう変わったのかですが、実は2018年時点で駅の総数は9467駅ですが、そのうちホームドアを設置した駅数は、783駅と割合にして9パーセントしかない状況です。

理由となるのが、高額なコストがあげられますが、実は人身事故の発生している駅にも、大きな理由がありました。
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これは、4年前の事故が起きた、河内国分駅の状況を、本年の9月20日に撮影したものですが、ここからもわかる通り、ホームドアはありません。では、なぜホームドアを設置しなかったのか、それには利用客数が大きく絡んできます。実は4年前の事故も含めて近年に起きた人身事故の利用駅を見てみますと、乗降利用客数が1日平均で10万人未満という共通項が出てきます。実は、日暮里駅で起きた事故は、その共通項から外れますが、利用客の多い路線にホームドアを設置していなかったことが問題だったとされております。

では、その日暮里駅を除く1日平均の利用客数10万人以下の駅のホームドア設置工事は、10万人以上駅のホームドアを設置する工事を終えてからでないと、ホームドアを設置できないというジレンマに陥ったということにほかなりません。

それに、4年前と状況が変わっているのが、新型コロナウイルスの感染です。これは、
健常者とかを含めたボランティアが活躍する余地が残されていることは考えられます。

となると、健常者の助けを必要とする視覚障害のお方が、乗車する駅をあらかじめ登録しておき、そこに健常者のボランティアが駆けつけるという形をとる、そして、降りた駅で、そこのエリアにいるボランティアのお方に、引き継ぐという形をとるという仕組みが考えられます。

この場合は、ボランティアとのコミュニケーションがはかられ、健常者の方にとっても、仕事以外での生き甲斐が生まれる可能性があると考えられますし、職を持てないお方も、新たな職を生まれる可能性もあるといえます。
このモデルが成立しないことを意味しています。

では、視覚に障害を持つ利用客はどうしたらいいのか、木村英子氏は「ホームドアを設置する努力を行うべきである」ということを訴えておられます。

これは、わたくしも同様の意見であるのですが、しかし、そのためには、国家からの「公的資金による補助」が必要となりますし、それに対しては、私たちもその点を納得して、資金を提供するということを考えなければなりません。実際に駅で発生する人身事故は、視覚障害者だけでなく、健常者が酔っぱらって、あるいはふとしたことから転倒するなどで起きてしまうので、安全性が確保されていません。
普段は注意していても、ふとしたことから転落することもあるので、会社での対策を行っているのが現状です。

考え方によっては、国家が動くべき話であるのですが、それを変えるのが国民であることを、私たちがよく考えていく必要があると、私は考えております。

ということで、皆様からのご意見を募集しております。

参考記事:『参議院議員木村英子オフィシャルサイト 障碍者が当たり前に生きられる社会へ』から「2020.3.10国交委員会質疑 なぜ視覚障がい者のホーム転落事故は減らないのか!?」の記事と、本ブログ2016年10月23日記事危険は回避できるのか、視覚障害者鉄道人身事故から考える。』と、2016年10月30日記事『続編・危険は回避できるのか、視覚障害者鉄道人身事故から考える。』を参考にしました。

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