契丹展へ招待します。

本日の話題は、「鉄タビ」から、現在天王寺の大阪市立美術館で開かれております「契丹展」について、お話しします。
今回は、事実上「鉄タビ」という体裁をとっておりますが、正式には「歴史もの」としての内容が加わります事をご了承ください。

さて、今回は、和泉府中駅から天王寺駅まで向かう事になります。そのトップバッターが…こちらです。
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天王寺行きの快速で、終点まで参りました。当然のことながら、223系の車両が主力となっているので、それを1枚、撮影しました。

そして、本日のメインは、「契丹展」です。
その中から4作品ほど紹介しましょう。
1.金属工芸品
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こちらは、鳳凰文冠(ほうおうもんかんむり)と呼ばれるもので、通遼市ナイマン旗 陳国公主墓より出土したものです。この冠は、銀製の土台に、金を張り付けると言う、鍍金技術(主に、古代に使用されていた水銀に金を溶解した合金(金アマルガム)を使用した工法と考えられます。詳しくはhttp://www.shinkosya.co.jp/history.htmlをクリックしてください※)で制作されたものです。
主に、亡くなられた皇族の方に、被せられた王冠だと推測されております。

2.棺関連
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この棺は、トルキ山古墓から出土した皇族の棺ですが、棺のそばから発見された金属の鏡を入れた装飾品から、その納められた主が、なんと初代皇帝耶律阿保機に近しい皇族女性と言う重要人物と言われているそうです。
さて、その棺の近くには銅鐸の様なものが付いているそうなのです。
この時点で、第1級の皇族クラスの女性といえ、トキト山で眠っていた事から、トキト山のプリンスと名前がついております。

3/4.布製品など
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続いては、2品ご紹介しましょう。これは、左が、騎馬人物文袱紗(きばじんぶつもんふくさ)と呼ばれるっ装飾品、右が、鳳凰舎利塔(ほうおうしゃりとう)と呼ばれる宝塔です。右側は、日本で言うと、百万塔と呼ばれるミニチュア仏塔が有名です。仏教を信仰しているがゆえに、その力で国を守りたいと願った人々の願いが込められているかもしれません。

※この鍍金技術は、電気を使って行うようなイメージを持たれる方が多いかもしれません。実際に、文献では電気を使用したメッキ加工技術は、安政元(1854)年までさかのぼります。場所は、現在の鹿児島県ですが、当時の鹿児島藩主島津薩摩守斉彬(なりあきら)公が、桜島湾頭に西洋流の新工場を建設し、製鉄を始め、いろいろな工業製品を作りました。そして、よろいやかぶとの金具に金、銀の電気めっきをほどこしたとあるそうです。
しかし、アマルガム法式による鍍金加工は、電気メッキ加工が導入される以前から主流として君臨していたと言われております。

さて展覧会を拝見したところで、午後は阿倍野を歩き、新施設を見学。
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関空紀州路快速で帰ってまいりました。

と言う事で以上です。