紅葉の奈良へ 晩秋大和路旅 05

本日の話題は、2本あります。最初の記事は、「鉄タビ」から、「紅葉の奈良へ 晩秋大和路旅」の5回目です。場所は「海龍王寺」から。

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さて、「04」から説明の続きに入ります。では、国宝の「五重小塔」って、どういうことか、そこから話を始めていきます。西金堂内に安置されているのですが、奈良時代の「海龍王寺」建立当初から安置されていて、中に法華経が2巻ほど入っていたそうです。
記録によれば、元興寺よりも古く薬師寺(あとで訪れるのですが)の三重塔に作りが似ていることから、遺例の少ない奈良時代建築を知る手掛かりとして貴重な文物とされているそうです。
ちなみに、当麻寺よりは古く。当初の目的はどういったものに使われていたのかさえ不明だと言われております。
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しかし、宝塔としての役割があったと主張する学者もいるようです。その証拠に、「元興寺」でも同じく「五重小塔」が存在しており、もしかすると「海龍王寺」と同じ理由で建てられたと考えるのが妥当です。
ちなみに、本尊は木造十一面観音像で、御簾に似た天幕の中に安置されております。また、脇には文殊菩薩立像、毘沙門天像が控えており、旅行・留学安全祈願と写経の発祥の寺として、現在に至っているようです。
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さて、この「海龍王寺」は、旅行のお寺らしく、四国八十八ヶ所の本尊を木仏にして彫ったものがあり、それを見ながら友達と一緒に、共通する点を見つけながら、雨が止むまでの少しの間、過ごしておりました。
エピソードとして、住職が親交のあるイラストレーターのみうらじゅんより「イケてる住職」という意味である「イケ住」の称号をつけられ、雑誌などでは「イケ住」と紹介されるケースがあると同時に、モデルで仏像に詳しいはなが、平成22(2010)年1月11日の朝日新聞東京版 ~奈良大和路 秘宝・秘仏特別開帳~ において、十一面観音菩薩立像と境内の雰囲気を「お気に入り」として挙げているなど、近年有名となっております。
その証拠に、本堂の中にはみうらじゅんさんとはなさんが写ったポスターが有り、隠れた名寺院と言うのも頷けました。
さて、出入り口が一箇所しかないために、
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一旦出てから、南側のバス停を通り過ぎ、今度は交差点を西側に歩きます。そこにあるのが、「法華寺」となります。

さて、この間におまけばなしの続きですが、NHKが唯一奈良時代を真正面からとらえた「大仏開眼」では、玄昉を市川亀次郎こと4代市川猿之助さんが演じて話題になりました。また、吉備真備(吉岡秀隆さんが演じております)との関係を描写していたのですが、本当のところはどうだったのでしょうか。
実際に吉備真備は実際には玄昉ではなく、唐にいた阿倍仲麻呂と親しかった可能性があります。本当を言えば吉備真備は、地方豪族出身者であって、かなりの学者肌であり政治家としての能力も長けていたとされております。藤原仲麻呂との戦争「藤原仲麻呂の乱」では、大将として戦線を指揮し、朝廷軍を勝利に導いております。
阿倍仲麻呂はどちらかといえば中央政権で活躍した阿倍比羅夫の子孫ですから、その差は歴然としていたのも事実かもしれません。しかし、かたや唐で高級官僚として名声をあげ、かたや政治家として日本の政治を執り行ったといえば、運命というしかないかもしれません。
では、玄昉とはどうだったのか…。そこについては、分かっていない部分も多く、吉備真備自身も何も語っていないので、今もなぞと言えるかも知れません。

ということで「06」に向かいます。「法華寺」に向かいましょう。
それでは。