18400系ラストラン! ―40年を駆け抜けたある車両の生涯― 06

本日の話題は、2本あります。最初の記事は「鉄タビ」から「18400系ラストラン! ―40年を駆け抜けたある車両の生涯―」の6回目となります。

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さて、昨日の続きですが、昭和40年代に入って各都市間を結ぶ特急から脱皮し、都市間と観光特急を兼務する役目を持った近鉄特急。ここで、その他の鉄道では、どういったことが起こっていたのかを、少し整理してから本題に戻りましょう。
実は、昭和39(1964)年の東海道新幹線開通は、在来線特急と航空業界を塗り替える一大事でした。
当時、東京からの日帰りビジネスの範囲が大阪までだったのですが、この新幹線の開通により、新大阪に駅を作ったことで、新大阪駅を京阪神はもとより、それより西側との連絡がスムーズにいく体制が取られ、東京から九州方面に向かう選択肢が大幅に増える結果をもたらしました。
以前は、東京駅から九州福岡の玄関口博多駅に向かう場合は、午後4時半先発の寝台特急「さくら」か「あさかぜ」を使うか、東京駅から寝台急行、大阪駅から特急を利用するという流れがありましたが、新幹線の開通で大阪駅からターミナルの地位が新大阪駅に移ると同時に、昭和40年の10月1日のダイヤ改正では、新幹線を使った速達パターンが現れるなど様々な影響が出てきておりました。
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その夜行路線のエース的な存在となったのが「あかつき」です。
そして、昼行特急のエース的な存在となったのが、前半では、
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「しおじ」(新大阪駅・大阪駅―広島駅・下関駅)で、後半になると、
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「つばめ」(岡山駅―博多駅・熊本駅・西鹿児島駅{現在の鹿児島中央駅})で活躍しており、昭和50(1975)年の新幹線博多開業から再び交通地図が変化することになります。
一方で、近畿圏内から出られなかった近鉄では、観光路線を模索する中で、都市間特急にも軽食サービスとケータリングサービスを持ったスナックカーが誕生(12000系)させたのですが、その発展車両が登場してきます。
それが、近鉄特急車両のヒットメーカーと言われている標準軌路線対応汎用特急車両12200系「スナックカー」です。
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登場時は、この姿でした。これは、12000系からのデザインをそのまま継承したかたちで、真ん中に羽をあしらった特急マークを掲げ、左下に行き先、右下が併結列車の運用であるという場合は、行き先を掲げ、別の形で走る列車の場合は、その種類を掲げるのが決まりだったようです。例えば、大阪線で使われていた運用で、大阪難波(大阪上本町)駅始発名阪特急に併結した「湯の山温泉」特急の場合は、左に名古屋、右に湯の山温泉と掲げるということができたようでした。
なぜ、そうなったのか、理由は2つあります。一つは、当時の近鉄が抱えていた輸送力に、ビスタカー軍団が追いつけなかったことがあります。二つは、大阪などで大きなイベントがあったことがあります。
「大阪で大きなイベントって何かあったかなぁ。」と思った人は、三波春夫さんのあの歌を検索して頂ければわかるかもしれません。昭和45(1970)年3月から9月まで開かれていた。
大阪万博、正式名称は日本万国博覧会です。
実は、この時点で、近鉄は大阪のターミナル駅を一つ増やしましす。それと同時に、伊勢観光の拠点駅も増やす対策を打って行ったのです。それが、
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鳥羽線開業と志摩線の軌道改良工事、難波線の開業という大プロジェクトだったのです。
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それに合わせて、近鉄の首脳陣は、「鳥羽、志摩を第2の万博会場に…」というキャンペーンを展開していきました。実は同じ時期に、国鉄では、「Discover JAPAN」というキャンペーンを貼っていたために、全国各地で一大旅行ブームが巻き起こったのです。その波に乗り遅れない形で、近鉄はこのキャンペーンを打ったのです。
さて、その中で12200系は走り始めたのですが…。ここで大きな問題が起きました。相変わらずですが、京都・橿原線の車両限界が広げられていなかったために、それに対応した車両の開発が求められました。そこで、登場したのが、複電圧対応京都橿原線特殊特急専用車両18400系です。
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つまり、この車両こそ、今回引退する車両、つまり主役という事になります。

ということで、この解説は「07」に移ります。
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さて、そのまま、私は大和八木駅で、たんば4号氏を待っていたのですが、すぐ近くに橿原神宮駅があるので、そこまで行って、たんば4号氏を拾おうと考えて、移動を開始します(1枚目の画像と上の画像は1230系1260編成と5200系5213編成の大阪上本町駅行き急行)。
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9020系9039編成を先頭とする橿原神宮前駅行き普通に乗り込みます。

それでは。「07」に移ります。