桜咲く? 吉野のめぐる初詣タビ 17

本日の話題は、2本あります。最初の記事は、「鉄タビ」から「桜咲く? 吉野のめぐる初詣タビ」の第17回です。さて、私と父は、蔵王堂の近くある「葛粉菓子専門店」にいます。

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さて、この「葛粉」以外にも、実は吉野杉と呼ばれる特産品がありました。国産材のブランドの一つに指定された杉のことを指しております。一応、吉野林業地帯(主に川上村、東吉野村、黒滝村)が産地にあたるのですが、この地域は修験者の地域と重なっております。
さらに、修験道の地域はイコールで、山人(民俗学用語で稲作を行わない人々を指しています)と呼ばれる人々が住む地域の近くにあたります。
多々ある杉の中で、高級のブランド材の一つとして有名となっております。
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この玄関も、そうかもしれません。ただ、楢や桜と比較すると軽く、加工しやすいが、乾燥によって割れたり歪んだりしやすいので、高級家具には適さないという欠点があります。そのために、
イメージ 3このように、普段に使う身の回り品に使用される例があります。それゆえ、お茶入などに使用されているといった例もあります。
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産地は斜面が多く、ヘリコプターなどを使用して搬出されることもあるのですが、伐採後すぐに森から搬出せず、「葉枯らし」という乾燥処置を半年程度行ってから搬出するのが一般的です。
しかし、身の回りのものに使えるようになったのは、いつからでしょうか。
その古くは江戸時代にさかのぼります。この時代から昭和初期にかけて、大阪南河内、兵庫伊丹・灘、京伏見に使われる酒樽や樽丸の生産が目的となっておりました。その植栽本数は、1ha換算では8,000~10,000本という超密植で、その後に弱度の間伐を数多く繰り返し、長伐期とする施行で行われてきたそうです。そのために、年輪幅が狭く、完満直通、無節、色目の良さなどから、用材としても高く評価されてきたのです。
イメージ 5そういった中で、気の香りが漂う中、くつろいでいたのですが、もうそろそろ、大阪駅に帰ることになろうとしております。
さて、時間と画像の容量が余ったので、「葛粉」についての補足ですが、「葛粉」もは「本葛粉」と呼ばれる種類があります。
これは、混じり気のない葛粉100%のものを本葛(ほんくず)と呼び、なめらかで口当たりが良いが、本来多少の苦味を伴います。しかも、生産量が少なく、高価であるため、「葛粉」とは区別されております。
イメージ 6また、「葛粉」と称して一般に売られているものはジャガイモ、サツマイモ(甘藷澱粉)、コーンスターチ(トウモロコシの澱粉)などのデンプンを混入されております。
しかし、「業務用並葛」とは甘藷澱粉100%の物を「本葛粉」と業界では言うそうです。「本葛」については、表示基準が曖昧で、消費者にわかりにくくなってしまっています。「本葛粉」自体が、「寒根葛の根から取ったデンプン100%のもの」と言われているので、定義自体の厳密化が叫ばれているとの話もあるそうです。
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補足は以上ですが、最後に吉野が育てた二つの産業、実は、どちらかにお世話になっているかもしれません。吉野町の広報とも言える「吉野大峯・高野観光圏」のページでは、森林をセラピーとして観光に生かすという取り組みが出てきており、マイナスイオン測定値が33,000ある超癒やしのスポットとして登録されていて、林業と観光をどちらとも活かしていく、そういう流れが、ほか山間地域にも浸透するのだろうかと、考えてしまいます。
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さて、「蔵王堂」に別れを告げ、私たちは、大阪阿倍野橋駅に戻っていきます。この吉野が世界文化遺産になって10年ぐらいですが、それを感じさせない地域があるということを、そういうことで、吉野山駅に戻って行き、大阪阿倍野橋駅行きの特急に乗り込みます。
イメージ 9さて、帰りはどの車両が来るのかなと思いつつ、「18」に向かいます。それでは。