近鉄団体車両撮影ツアー 21

本日の話題の2本目は、「鉄タビ」から「近鉄団体車両撮影ツアー」の第21回です。

さて、
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団体列車の22000系が待機線に入線したことを見て、私と500T氏も、青山町駅に急行しました。その前に、解説になるのですが、今扱っている近鉄特急の解説は、12年前の平成14年に登場した「アーバンネクスト」の項目で終わったのですが、この間に、近鉄は厳しい立場に追い込まれておりました。
まず、平成13(2001)年大阪市此花区にユニバーサルスタジオジャパンが開業すると、TDLの一人勝ちだったテーマパーク業界に、新たな風が吹くかに見えました。
当時の近鉄も、その波に乗るために、名阪甲特急と名阪乙特急の中間に位置した特急を増発させて対応します。目的は、名阪(特に三重県)からの顧客を呼び込む取組の強化するためだったようです。
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特に名阪甲特急では通過対象となった桑名駅と四日市駅には初の停車となるため、利便性も高いと期待されておりました。
おそらく、この経験が「しまかぜ」の名古屋駅始発便の停車駅を決める上で、キーとなった出来事といえます。しかし、奈良線菖蒲池駅付近にあった「あやめ池遊園地」はその3年後に閉園。平成14(2002)年には、特急の車内販売が一時的に停止させられるという事態になります。理由は、コンビニエンスストアの利便性による店舗の急拡大が理由でしたが、それから4年後に、伊勢観光のPRを兼ねて、休日限定の復活となり、さらに復活の翌年となる平成19(2007)年には、名阪特急でも土休限定賦活となったわけです。
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そもそも、考えてみるとわかるのですが、「車販は搭載商品が限られるため選択肢に乏しく、人件費がかかるため一部商品を除き基本的に高額」とされておりますが、やはり、周辺にスーパー、コンビニエンスストアといった小売店が進出し、一人一人が選択肢の幅が広がっていったということになります。
ただ、近鉄が抱えていた問題はこれだけではありません。
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大阪近鉄バファローズの問題が、急浮上してきたのです。つまり、近鉄バファローズとオリックスブルーウェーブを合併させて、そのうえで、残った選手を集めて新球団を作るという話です。これには、後に「ニッポン放送」に敵対的TOB(株式公開買い付け)を仕掛けた「ライブドア(現在も相続していたのです)」も参加に名乗りを上げていたわけです。
結果手には、「楽天」さんが引き受けて、
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「東北楽天ゴールデンイーグルス」が誕生したわけです。近鉄にとっても苦渋の決断ということになりました。
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一方、不採算路線の整理をしていたころに、同じく苦境にあえいでいた阪神電鉄から眠らされていた「難波線直通プロジェクト」が提案され、神戸進出を模索していた近鉄首脳陣にとっても、渡りに船という申し出でした(ちなみに、平成13【2001】年に阪神単独で、第3社となる会社による運営が始まったとされております。しかし、その後のごたごたは、この後解説します)。

ここで、阪神電鉄のほうの状況をご紹介しますと、この近鉄のプロ野球球団譲渡問題が発覚してから2年後、なんと阪神電鉄本体が「村上ファンド」からの敵対的TOBを仕掛けられたことから、阪神に救いの手を差し伸べたのが、阪急東宝グループ(阪急電鉄)がホワイトナイト(いわゆるM&Aの手法の一つで、「買収される企業にとって友好的な第三者(企業)のこと」をさしている【出典:Wikipedia】)によって、救出されたことに伴い、計画が進んできたことが背景にありました。
さらに、「村上ファンド」問題は、実際に刑事事件に発展し、「証券取引法違反容疑」で、村上世彰氏が逮捕されるという事態に至る流れを作りました。実際には阪神沿線に住んでいた彼にとっては、愛着のある企業だったのが、自らの首を絞めるという結果になるとは皮肉です。
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こういった中で、阪神の提案を受けてから8年、計画から59年の平成21(2009)年3月、阪神なんば線開業と同時に、直通運転が開始されて、近鉄奈良線となんばせんなどは、ドル箱路線に旧拡張すると同時に、ユニバーサルスタジオジャパンも、一大テーマパークに返り咲いていくことになります。

さて、そのようなごたごたが、あったものの、21020系「アーバンネクスト」が登場してから7年、その間に、12000系、18400系の引退から9年がたったころ、12200系の初期車両となる12220編成までが、登場からすでに40年経過していたこと、それから今後引退していく12200系の後継として、既存の編成との連結を考慮したことなどを踏まえて、12200系の系統に準ずる特急車両の開発を進めていたのです。そして、阪神なんば線の開業から2週間後の平成21年4月にお目見えしたのが、
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標準軌規格汎用特急専用車両次世代更新型改22600系「Ace」です。実は、このうち、22601編成と22651編成には平成24(2012)年から、22602編成と22652編成には平成25(2013)年から、乗り入れ先の阪神線内対応工事が施され、
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本年の3月から、団体列車での直通運転が実現したのです。

ちなみに車内インテリアは、ほぼ「アーバンネクスト」を踏襲するという形を取り、喫煙コーナーを設けるなどの設備、さらにゆりかご式のシートを採用したうえで、最新の三菱電機製IGBT素子型VVVFインバーター制御による走行性能により、12200系などと連結した際の最高時速は120キロ、22000系および、同系統で組む場合は最高時速は130キロと使い分ける方式を22000系から踏襲しています。

現在は、標準軌規格汎用特急専用車両の名の通りという形で活躍しております。まさに初ということが目白押しのこの車両が登場したもの、阪神なんば線開業によるものといっても過言ではありません。

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最近では、鉄道会社が運営している球団は数が少なくなりました。昔は、
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このように、パリーグでは鉄道線では3チームが関西にはいたのですが、今は埼玉西武ライオンズとセリーグの阪神タイガースだけになっています。さみしいことです。
ということで、次回「22」は解説は、いよいよトリとなる。ブルーリボン受賞のあの人です。「23」以降は、解説ではなく、そのあとの話を少々とさせていただきます。それでは。

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