新国立競技場…どうしてこうなった!

本日の話題の2本目は、「雑記」から…といいたいのですが、最近話題となっている「東京オリンピック2020年大会」のメイン会場、新国立競技場のお話しです。

今回問題となっている新国立競技場についてですが、昭和39(1964)年10月に行われた「東京オリンピック1964年大会」で使われた「旧国立競技場」の大規模改修のために、いろいろとアイディアを出し合って建設することになったのです…。

それに関して3年前からコンペが開かれて、ザハ氏のデザインが採用されることになりました。ところが、建設する業界側からとんでもない試算が出てきていたのです。

建設諸経費試算:おおよそ3000億円
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考えてみると、高すぎる、高すぎる、という声が飛び出したのです。
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そこで、上の図から、下の図にデザインを変更していったのです。

が!

それでも、再び設計関連のゼネコン各社が試算した結果は、

建設諸経費試算:3000億円以上!!!

再び、高すぎるという声が出てきたわけです。ということでは、デザインを…どうするのか…、それについて問題に関しての決着がついたのは、一昨週のことですが、金額は、

建設諸経費:2520億円!!!

懲りないのですかねぇ…。
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結果的に、このデザインで収まったかに見えました。ところが、ここにきて、安倍晋三首相が「この案は金額面で高い可能性がありますので、計画を変更します!」と、会見でコメントしているのです。

さて、どうしてこうなったのか、この問題が発覚してきたのは、本年4月のこと、とんでもないことが起きております。実は、とんでもないという理由は何かと言いますと、東京オリンピックの開催都市である東京都に、下村文部科学大臣が、500億円の建設資金を分担してもらいたいとの意向を示したこと、これが注目されたのです。

改めて考えてみると、今までオリンピックが開催されてきた諸都市のメインスタジアムの総工費は、一番高額だったイギリスロンドンで、600億円だったこともあり、今回の2520億円は4倍強という事態になっているのです。

では、何が高かったのか…。
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このデザインから考えてみると、目立つ部分がありますよね。橋のようなものがありますよね。

これは「キールアーチ」と呼ばれている工法です。それが下の図です。
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今回の問題は、「キールアーチ」が…、「アーチ」ではないという致命傷ともいえる問題です。

そもそも、キールアーチとは何かと言いますと、競技場の上かる橋梁のようなアーチ構造通称で、この工法は、もともとは造船で使用されている竜骨構造を、建物系統に採用したのであって、この構造は土台まで貫かなければならない、そうしないと安定しないということになるのです(先ほどの図の上側が理想といえます)。
ところが、今回の工法は、先ほどの図の下側…。

そりゃないですよね。これでは安定どころか、地震が起きたら崩壊する危険性もはらんでますよ…f-_-;;。しかも、今回、建設費が莫大になった最大の理由がこの「キールアーチ」構造の巨費投入で、はっきり言うと…。

これは無理でしょ!!!

といわれるのが、落ちです。これに900億円がかかるとか、スタジアム1個はできる金額ですΣ(゚Д゚)。

そもそも、このような形にもっていった下村文部科学大臣にも責任はあるのですし、何しろ招致委員会の会長森氏も、いくらなんでも「建設費」を落としたくないから…といわれても、無理なものは無理といわれてもおかしくありません。

さて、なるようにしかならんのか、それとも下村文部科学大臣と安倍首相が協議して諸費用を圧縮できるのかどうか…、まだひと悶着、いいや、さらなる問題が出てくるかもしれません。

ということで、本日はここまでです。それでは。