名列車列伝特集 特別篇「オリエント急行」が愛された理由 09

(N)さて、あれからだいぶ時間が空いてしまいましたが、「オリエント急行」の今とはどういうことになって生きているのでしょうか、それを今回はお話しします。
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(TGV-TRS)現在、私たちが、特急で現在活躍している列車たちの多くが、私たちのように「高速列車」というカテゴリーに入っております。その中でどういうことなのか…。
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(Kt1641F)それでですが、なぜ特急列車として衰退したはずの「オリエント急行」が愛されているのか、それについてお聞きします。
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(Hs1208F)では、そのお話しをします。「名列車列伝特集 特別篇『オリエント急行』が愛された理由 09」となります。
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(EF65型1000番)その前に、気になっていたのですが、私が「オリエント急行」をひいたのは、合計で2回ありまして、あの時の牽引機関車の番号が1136番でした。実は補機が一人いたのです。あの忘れもしない、昭和63年の時です。その時ですが聞きたいのは、どうしてこんなに種類が増えたのかです。これが気になります。
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(ICE-T)実は、運航している会社が異なるからなのでd、合計で3社あるのです。まず、ドイツとつながりが深いスイスの方から、「NIOE」から話を始めます。
「NIOE」は、「Nostalgie Istanbul Orient Express(ノスタルジー・イスタンブール・オリエントエクスプレス)」の頭文字を取ったからです。このオリエント急行は、「ノスタルジー」といわれるように、「過去の栄光を背負う」という意味もあります。実は、発起人がウォルター・フィンクボナー(Walter Finkbohner)さんという方で、ミラノ中央駅を先発して、イスタンブールのシルケジ駅までを結ぶ列車を結ぶという企画をやったことがきっかけだったのです。この時のスイスの旅行企画会社を経営されていたお方が、なんと「鉄ちゃん」だったんですよ。
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(Kt1641F)鉄っちゃんだったら、わかりますね。どういうルートを取るか考えていたくなりますものね。
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(ICE-T)しかし、幸か不幸か、1993年に運航会社が変更となり、ロシア地域で活躍する車両たちと、本エリアで活躍する車両とに分かれていくのです。
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(EF65型1000番)そうだったのですか、私はてっきり知りませんでした。ということは、私が牽引した「オリエント急行」というのは、スイスの旅行会社の経営していた車両だったことですね。
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(ICE-T)そういうことです。その9年後の2002年に、運航を引き継いだ旅行会社も経営がトランスオイロープ・アイゼンバーン社に変更となります。しかし、この会社が「NIOE」を名乗れなくなってしまうことになるのです。それについては、TGV-Eastさんよろしくお願いしますm(_ _)m。
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(TGV-East)実は、私の所属するフランス国鉄での訴訟沙汰がきっかけでした。このトランスオイロープ・アイゼンバーン社が運航することになった「オリエント急行」には、「オリエント急行」と関係ない車両が含まれており、多くの方々から疑問が沸き上がっていました。実は、ロシア側にわたった「オリエント急行」の車両を呼び戻そうにもそれはできません。なぜなら、ロシアの鉄道のゲージ幅は、1542㎜とスタンダードゲージを採用しているイベリア半島を除いたヨーロッパ諸国とは異なる幅を持っていたことも関係しております。そこで、2008年にフランス国鉄が訴訟を起こしてその意義を問うことになり、同時に運航自体も中止に追い込まれたのです。
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(Kt1641F)な、なんと、もったいない!
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(ICE-T)実は、その代わりとして"GRAND-EXPRESS-EUROPEAN Train de Luxe"号が運転されているのですが、実はサロン車両に「ミトローパ」という車両が使われているなど、実は同時代に活躍した車両たちが多かったのは事実で、そこが「オリエント急行」と合わないという矛盾を生じさせたわけです。
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(Hs1208F)そんなことを云われても…(-_-;)。運航している側としたら、それが「オリエント急行」だといわれれば、それまでですよね。
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(Kt1641F)冷静に考えてみたら、「オリエント急行」に使用されていた車両の中に、違うものが入っていたというのは信用問題にもかかわってくると判断したのかもしれませんね。
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(ICE-T)それを云えば、偽装問題とも似ている部分がありますよね。それはともかく、現在は「ヨーロッパ大急行、豪華列車」号という名前で運転されております。寂しいですが…、これも仕方ないことだといえるかもしれませんね。
(N)ということで、次回は、現在も活躍中の「ベニス・シンプロン・オリエントエクスプレス」のお話しです。