名列車列伝特集 04-3「寝台特急の言葉を作った名特急! 03」

(N)さて、運よくデビューを果たした「あさかぜ」は、当時としては珍しい夜行特急として、首都の東京駅と、九州最大の都市博多駅を結ぶことになりました。
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(Kt1641F)それは、世間にとっても衝撃を与えるのに十分な内容であり、その当時の列車の歴史に多大な影響を与えました。その話をこの第3回で行います。それでは、1208編成さん。タイトルコールを!
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(Hs1208F)本日の話題の2本目は「鉄タビ(臨時便)」から「名列車列伝特集 04-3『寝台特急の言葉を作った名特急! 03』」です。ということで、本日の会では、夜行特急という名称から、寝台特急がどのようにして作られたのかについて、お話していきます。
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(EF58単色機)そもそも、わたくしがデビューした「あさかぜ」の担当となったのには、わけがあって、当時の電化区間は東海道本線だけで、山陽本線の神戸駅より先の区間に行くことができないという事情があり、そこの旅客花形機関車として、急型機関車りょりも、わたくしがこの運用を引き受けたという事情がありました。
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(C59型164号)そのあとの区間は、わたくし及び、後輩のC62君が担当してくださいました。確か、山陽本線の岡山駅より西側で活躍していたのですが、実は晩年に呉線で仕事をしていた時に、同じ話で盛り上がったことを覚えておりますよ。
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(C62型)確かに、あの頃は東海道本線の電化区間以外は、蒸気機関車の天国といわれていた時代でした。実は、この時代にわたくしたちが、小説の中で登場する面白いお話があるのですよ。
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(TGV-SE)気になりますね。確かフランス語訳とかあるのですか?
(N)その小説は、フランス語訳もありますよ。
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(Kt1641F)いろいろと聞いてみたのですが、この小説は、今では戦後「ミステリー」小説の金字塔といわれているようです。その小説の名は、ナレーターさんは知っておりますよね。
(N)ええ、「点と線」と呼ばれる小説です。実は、当時の旅行というのは、始発の「点」と、終点の「点」を線で結ぶように移動することを指していたのが、一般的でした。そのために、小説の中には、名列車が数多く登場します。それについてはおいおいお話していきます。
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(EF58単色機)しかし、この当時は、すごい人気ぶりで、増結編成が早くも出る始末。東京駅から広島駅まで12両で走っておりました。
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(Hs1208F)すごい人気ぶりですね。それを考えるといかに人々が熱望していたのかがわかりますね。
(N)その通りです。この当時の編成を書き出してみると、次の通りです。昭和31年の11月19日改正から登場した「あさかぜ」は10両編成で運転されておりました。

スハニ32【荷物/3等】+ナハネ10【3等寝台】×3+ナハ10【3等】+ナハフ10【3等】+マシ35【食堂】+スロ54【2等】+マロネ40【2等寝台】+マロネフ29【2等寝台】

と、今では考え付かない編成でした。実は、この当時の「あさかぜ」の役割は、九州特急だけではなく、東海道本線の特急としての役目もあったのです。

そして、増結編成が出たのは、翌年の昭和32年3月。

スハニ32【荷物/3等】+マロネ40【2等寝台】+{マロネ40【2等寝台】}+マロネフ29【2等寝台】+スロ54【2等】+マシ35【食堂】+ナハネ10【3等寝台】×3+ナハ10【3等】+ナハフ10【3等】{+ナハ10【3等】+ナハフ10【3等】
としておりました。実は、太字で示したのが増結分ですが、オレンジ色が広島駅までの区間、赤色は昭和32年5月から運転を始めた増結車両です。
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(TGV-SE)すごいですね。それくらいすごいのですか…。需要がうなぎ上りだったのですね。
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(C62型)その通りです。そのあとで「さちかぜ」が登場します。初めは、同じ博多駅行きだったのですが、のちに長崎駅行きになってしまってからややこしくなってきます。
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(ICE-T)つまり、誤乗が相次いだということに?
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(Kt1641F)そうです。「02-4_2」でも、お話したのですが。寝台特急「さくら」の回でも、長崎駅に延伸したことによって、誤乗のトラブルが多発し、そのあとに「平和」に改名しても、「暗いイメージ」が付きまとうということから、「さくら」と改まりました。
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(Hs1208F)初めは、増発便だったのが、長崎駅行きの使命を与えられたということを考えると、いかに九州を重視していたのかがわかりますよね。ちなみに「さちかぜ」は意外な場所で復活したのですが、それがどこだったのかといいますと…。
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(TGV-SE)どこですか?
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(C62型)それが、北海道だったわけですよ。しかも、このどたばたから20年後のことです。
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(ICE-T)ほ、北海道?
(N)実は、札幌市と旭川市を結ぶノンストップ急行を担当していたのが、「さちかぜ」でした。のちに、「かむい」に吸収されていますが、当時としては画期的だったといわれております。
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(EF58単色機)しかし、旧客車を使用した時代も長くはもたなかったわけです。そこで、ある車両の開発が始まったのです。弟よ、ここから君に託すがいいかい?
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(EF58型ブルトレ機)わかりました。続いては、わたくしが解説していきます。実は、その車両はとある列車をヒントにして製作されました。実は、それにフランスのTGVさんのご先祖様が、かかわってきますが、それについては、次回に回さないと、そろそろ時間と、現行の文字数が…。
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(TGV-SE)えー! あと少しなのに…。
(N)ということで、次回は「ブルートレイン」への言葉を生み出した20系寝台客車が登場します。次回「04-4」は「ブルトレを生み出したヒントの列車ってなんだ?」です。お楽しみに…。