名列車列伝特集 04-4「寝台特急の言葉を作った名特急! 04」

(N)時は昭和30年代、日本は高度経済成長の入り口に差し掛かっておりました。当時、日本では、多くの人たちが、明日を夢見る時代でもありました。「明日がある」という言葉が日本のサラリーマンたちを支えていたのです。
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(EF58 ブルトレ機)同時にそれは、ビジネスの活発化を意味しておりました。そのために時間をどのように有効活用するのかという問題がありました。
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(Kt1641F)実は、そういう事態を国鉄も黙ってみているわけではなかったのです。そのために新しい客車の開発を行っていきます。
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(Hs1208F)そして、その完成品として投入された客車が、日本の寝台列車を代表するベストセラー客車車両となります。それでは、本日の話題の2本目は「鉄タビ(臨時便)」から「名列車列伝特集」の「あさかぜ」編の第4回をお送りします。ついに、あの言葉が出てきます。
(N)そのことで、昭和31年から走り始めた、ちょうどそのころ日本では「もはや戦後ではない!」という経済報告書が発行されるのですが、実は「あさかぜ」の使用している車両は、一番新しい車両が10系寝台客車ですが、4種類の車両以外は、昭和初期の客車が多く、一般客車と混じって使用されていたことから、区別がつかないうえサービスの陳腐化は否めないという事態に直面したのです。
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(DR2900型【初参加】)あの、初参加で申し訳ないのですが、寝台列車というのは、特急、急行だけでなく、快速、普通列車にも対応できるといわれておりますが、なぜ特急列車だけに新しい車両を使ったのでしょうか?
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(Kt1641F)あれ? どなたですか?
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(DR2900型【初参加】)初めまして、わたくし日本生まれ台湾育ちのDR2900型と申します。
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(ICE-T)しかし、新型車両というのは、どういうものでしたか?
(N)実は、そのヒントは、フランスにありました。TGVさんご存知ですか?
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(TGV-SE)そういえば、大昔にCC6500型先輩から聞いたことがありますが、実はフランスで運転されていた「ル・トラン・ブルー」と呼ばれる列車がヒントだったようですね。
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(ICE-T)これが元なのですか?
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(EF58 ブルトレ機)実は、当時の国鉄はフランス国鉄の先進技術を基にして、多くの試みを行っておりました。例えば、この時期から仙山線で商業用交流電化の試験が、行われておりました。実はつながりが深かったのですよ。
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(TGV-SE)それは、初めて知りましたが、そのころの最先端が、わたくしたちが走っている国であったのは、本当に知らなかったことです。ただ、この「あさかぜ」とかかわっていたのは、これ以外にもいますよ。確か、TEEの回で詳しく紹介する「ミストラル客車」こと「DVE客車」も参考になったといわれておりますよ。
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(カニ21型)それって、僕たちのことを指していますね。確か、「ミストラル」の客車の荷物車両の形や、中間車両の形がわたくしたちのデザインのもととなっているという話は聞いたことがあります。
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(ICE-T)そうだったのですね。わたくしも知らなかったことです。
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(EF58 ブルトレ機)確かに、ドイツの車両を基にしたものは、わたくしたちがのちに転属する広島電などたくさんの場所で見られるのですが、そういえば、ドイツから輸入されたディーゼル機関車で、日本で活躍しようとしたが、故障多発でおはら箱になった子を見かけたことがありますよ。
(N)それはDD54型のことですね。それよりも、昭和40年に走っていたTEE「ミストラル」の編成を下のほうに出しておきましょう。

←ニース
パリ→
DWSPWRAAAAsAAAAWRAAAA
パリ - ニースパリ - マルセイユパリ - リヨン
(凡例) マルセイユ - ニース間逆編成。一等客車はミストラル56型。

こんな感じだったのですよ。
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(カニ21型)確かに編成の考え方は、似ておりますね。一端がサービス電源車で、もう一端が客車ということは、これを日本に置き換えて考えると、

カニ21+ナロネ20+ナロネ22+ナハネ20×3+ナロ21+ナハネフ23

これを基本編成とすると、そこに、

ナハネ20×2+ナハネフ23

を連結して、さらにそこに、

ナロネ21+ナハネ20×2+ナハネフ23

の形になるわけですね。
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(TGV-SE)置き換え力がすごいですね。こう例えられるとは…w。
(N)それほど似ているということかもしれませんね。そして昭和33年に「あさかぜ」が新型客車の20系に置き換えられると、その余った編成を使った寝台特急が誕生します。それが「はやぶさ」です。実は「さくら」の回では、途中部分があっさり省略されたのですが、実は、「さちかぜ」と「あさかぜ」が紛らわしくなったこともあって、この時期に「平和」という名前に置き換えられたわけです。
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(DR2900型【初参加】)しかし、特急車両を投入して、国鉄のイメージアップを狙ったというわけですね。納得しました。
(N)実は、夜の主役が「あさかぜ」で、昼は昼で別の主役がいたわけでした。それが151系、登場当時は20系と呼ばれたビジネス特急車両です。
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(ICE-T)か、かぶってますねぇ。どうしてこういうことに?
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(カニ21型)実は、当時の車両は、電車を「モ、ク、サ」の3記号で、客車は重さに合わせて、分けていたことからきております。
(N)補足として、当時の20系という車両が一つならまだしも、二つ存在しているとしたらややこしくなるということで、電車系列は、それまでの2桁表示を思いっきり取っ払って、3桁表示にすることで解決したのです。その代表的な車両が3系列存在しました。一つは151系、もう一つは、モハ90系こと101系通勤車両。あとは153系急行車両と呼ばれるものです。
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(ICE-T)なるほど、納得です。
(N)そういう中で、「あさかぜ」は活躍の場を広げていきます。実は、当時の花形航空便だった東京~福岡間が割高だったことから、「あさかぜ」が大変重宝がられる結果となります。その後、「あさかぜ」がどうなっていくのか、「05」からは、その話が中心となっていきます。
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(Kt1641F)なんだか、初めてのことばかりで、僕たちは会話についていけませんでした(-_-;)。フランス国鉄が元にあったなんて知らなかったです。
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(カニ21型)確かに、1641編成君の言う通りですね。わたくしもそうでしたから…。
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(Hs1208F)そうですね。それでは、次回をお楽しみに。