これで、外の空気を吸える…。

本日の話題の2本目は「雑記」からですが、昨日こんなお話がありました。

「20年間収監されていた、被告人が、再審請求で再審を決定したことにより、刑執行が止まり釈放された」

という話です。

今から20年前の平成7年、当時、11歳の娘を殺害したという疑いをかけられた女性と、内縁の夫である男性の二人が逮捕される事件が起こり、当時8歳だった女性の息子(11歳の娘から見ると弟)は、なぜ逮捕されるのか疑問に思っていたようなのです。

ことの発端は、その娘が入浴中に、火災が発生し、その中に巻き込まれたのです。彼女は逃げ遅れたため亡くなりましたが、当時の大阪府警察本部は、これを「放火」と考えて、内縁の夫である男性から事情聴取をすることになります。
そこで、自白を強要されたことで、二人は逮捕されることになり、裁判を経て服役してしまうということになったわけです。

今回の再審決定に一体何があったのかといいますと、その前提条件となる「放火」に二人とも関与していないというどころか、その火災は「放火」ではなく、「自然発火」の可能性があるという見方を示したことにあります。

実際、自白を強要した部分と、再現実験が矛盾する結果となったのです。前提条件自体が矛盾してしまえば、二人が関与したという推定は崩れ去ってしまうことになります。

「放火」という見方がどうして出たのか…。それは、二人が済んでいた住宅の構造にヒントが隠されていました。実は家の一部が、車庫とガレージを兼ねており、1台の車が入る(軽乗用車だったそうです)くらいのスペースがあるような構造で、すぐわきにお風呂場と湯沸かし器がおいてあるという構造だったとされております。

ガスで沸かしているとしたら、そこに引火する可能性はあり、そこで何も気づかずにガソリンが漏れていたとしたら、「放火」でなかったとしても疑われやすい状況だったことは間違いなく、実際に捜査員もそのことに気づいていなかったうえ、本当に「放火」だったのかというところまで突き詰めた操作が必要だったとされております。

考えてみると、ガソリンは気化しやすい石油の一種ですから、そういう危険性も考えた捜査が必要だったのではないかといえます。

ちなみに、タイトルは、内縁の夫である男性が述べた言葉を用いました。
この二人が、20年も隔てた空白をどのように埋めるのか、そして幸せをつかめるのか…。いい方向に向くことを祈りたいですね。