名列車列伝特集 04-6「寝台特急の言葉を作った名特急! 06」

(N)実際に、東京から九州間を走る寝台列車は、旅客需要の増大により他の博多方面以外の路線にも乗り入れることが多くなってきました。そして、国鉄が当初予想していた規模を超える対応が求められ、当時「あさかぜ」号専用客車としてデビューした20系寝台客車は、その範囲を超え日本のベストセラー寝台客車として活躍することになります。
イメージ 1
(Kt1641F)そして、人々の要請にこたえて、国鉄は次々と列車の新設をしていきます。その中には、後に新幹線として活躍した列車もあれば、そののち消えた列車もあります。今回は、本編からは寄り道となりますが、その話をしていきます。
イメージ 2
(Hs1208F)それでは、本日の話題の2本目は「鉄タビ(臨時便)」から「名列車列伝特集」の第4弾、寝台特急「あさかぜ」編ですが、今回は、その直後に登場した列車についてお話します。
イメージ 3
(EF65型)私が、昭和40年になってから運用に入った時は、担当列車が5本ありました。今回は「あさかぜ」という形でご紹介したのですが、以前紹介させていただいた「さくら」を除き、お話をさせていきます。さて、「あさかぜ」が登場してから2年、昭和33年に登場した列車が、寝台特急「はやぶさ」です。この「はやぶさ」というのは、戦前に運転されていた「さくら【鹿児島駅行き】」号の運転を引き継ぐうえで、「さつま」と「霧島」が誕生し、それをスピードアップさせた列車でした。
イメージ 4
(DR2900型)ということは、スピードアップからすべてが始まったということでしょうか?
イメージ 3
(EF65型)当時、急行列車は花形であったのですが、時間がかかりやすいという欠点も抱えておりました。想像してみてください。1日もかかる時間を列車旅に費やすというのは、いろいろと楽しいですが…逆に、ビジネスマンにとってみると時間が勝負というのが、昭和30年代に入ると高度成長期ですから、その人たちの声をくみ上げなければなりませんから…。
イメージ 5
(ICE-T)ということは、速達列車の要望が強かったというわけですね。納得です。
イメージ 1
(Kt1641F)そういえば、先ほど出てきた「霧島」とか「さつま」って、急行だったと思いますが、所要時間はどのくらいかかっていたのですか?
イメージ 3
(EF65型)最終的には25時間はかかっていたようです。実は、旧型客車を使用してたこともあって、分割などを行い、余計に時間がかかったということは考えられます。
(N)ちなみになんですが、急行「さつま」は、もともと「筑紫」という名前から変更させた列車だったようですよ。しかも、松本清張氏の小説『点と線』でも登場しております。
イメージ 1
(Kt1641F)そうなんですね。で、先ほどの話に戻りますが、特急でも中間車両を抜くということは、旧型客車を使うのだとしたら当然のことながら、起こっておりましたよね。
イメージ 3
(EF65型)おそらく、EF58型先輩から聞いた話では、基本、付属関係なく、限定連結される客車があったようです。下の示した図がそれです。
号車 座席種類 形式 連結
区間
12345678910111213
Ca/IIIII
(A/B)
II
(A/B)
IIDIIIsIIIsIIIIIIsIIIsIIIsIIIsIII



36



40



40


54


17



11



11



11



11



11



11



11



11
AHAH
何かおかしいと気づきませんか?
イメージ 2
(Hs1208F)そうですね。Hは、博多の頭文字だと考えられるので、号車と照らし…、あれ? なんで真ん中に博多駅止めの車両が?
イメージ 3
(EF65型)実は、軽量客車で使われている10系は、基本編成内には3両しかなく、旧型客車の中心はオ・ス・マ級の車両が使われておりました。考えてみると、総重量は重くなりますよね。それだと、この人たちに負荷がかかってしまうのですよ。
イメージ 6
(C59型)実は、わたくしたちのほうが苦しかったのですよ。実際に、この区間を走る列車で考えると、田原坂などの峠越えがあり、その時点でこの車両については、外して使うべきだという話があったことから、相談のうえでこのような編成になってしまいました。
イメージ 1
(Kt1641F)しかし、それではだいぶ不便だったのではないでしょうか?
イメージ 3
(EF65型)それがその通りで、これが2年もの間続きました。
イメージ 5
(ICE-T)私たちのところでも、こういった編成の中に、行先限定の車両があるということだったわけですね。
イメージ 3
(EF65型)そういうことだったと思います。その点、20系化された「はやぶさ」は、下記の編成に変更されました。
← 鳥栖
東京 →
号車


12345678910111213
*


22


20


20



20



20



20



21



20



20



20



20



20



20
本のデーターに変な部分があったので加工したのですが、太字になっている部分が基本編成の鹿児島中央駅行き、細字が博多駅での回転車両です。このように変更されているわけです。
さらに、その直後の「さんろくとう」改正で「みずほ」が不定期ながら登場した際は対策が取られ、
← 熊本
東京 →
号車 座席
種別 使用
車両 連結
区間
運転開始時の暫定編成
123456789101213
21B1D2s2s22s2s2s22
スハフ
43
オロネ
10
スロ
54
オシ
17
ナハネ
11
ナハネ
11
スハフ
43
ナハネ
11
ナハネ
11
ナハネ
11
スハ
44
スハフ
43
全区間連結東京 - 博多間連結
実質上、運用を考慮した編成に変更、重量を抑えた編成に改められたというわけです。
イメージ 1
(Kt1641F)なるほど、そうだったのですね。納得です。
イメージ 3
(EF65型)そういった中で、昭和36年にもう一つの列車が復活するのですが、これ以上話すと時間がありませんから、「みずほ」の固定客車時代と、最後の列車については、あとで詳しくお話ししたいと思いますので、どうでしょうか?
イメージ 1
(Kt1641F)そうですね。そうしましょう。それでは、次回「07」では、その次の列車についての補足をお願いします。次回をお楽しみに。