マスコミVS被災者…今回の地震の被災地の今は?

本日の話題の2本目は、「がんばろう熊本【熊本大地震関連】」から、再び熊本に戻ります。実は、この話ですが、報道とリンクするお話でもあります。

舞台となるのは、益城町です。
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2度にわたる震度7を観測した益城町では、その特異な被害状況を記録するためなのか、大手マスメディアが一斉に報道しているという事態が続いております。今回取り上げた記事は、「J-CASTニュース」の記事から参照させていただきます。

実は、益城町に設置されている「震災対策本部」で、「J-CASTニュース」の記者の取材よりますと、主にテレビ録画で使用される、または中継用のカメラを向けたために、ストレスがたまり、中継しているアナウンサーなどに当たってしまうことがあるため、そのお方に配慮してほしい(要するにカメラなどを、向けないでいただきたいこと)」とのことでした。

実は、TBS系列の「Nスタ」の4月21日放映の番組で、被災者の様子を中継していたときにのことです。その場所を、地図で見てみますと、上の地図から西に向かうと広安小学校があり、そこに被災者の方々が避難所として使っておられたのだそうです。
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しかし、考えてみると、震災の報道としては、あり得る光景です。ところが、その被災者の一人が「撮るなといった! 見世物じゃない! どっかいけ!!」と激怒して、中継自体が放送事故となってしまうのは、前代未聞というそうです。

では、どうしてこのようになったのでしょうか…。「J-CASTニュース」の記事で、益城町の「震災対策本部」の担当者は、

「そうしたトラブル(「Nスタ」の騒動)が起きていたとは知りませんでしたが、取材を禁止している校内に勝手に入ろうとするマスコミの方もおられます」(原文抜粋)

と述べております。
どうやら、マスメディアに対してプライバシー保護を目的として、校内での撮影を禁止する措置が取られるようになったそうです。

では、その点を災害時の診療経験のある医師はどのように見たのか、「J-CASTニュース」の取材班は、『東京都立中部総合精神保健福祉センター』の精神科医から話を聞いております。

「被災者が『見せ物じゃない』などと声を荒げたり、『カメラをこづいたり』といった行動をとることは、避難所での診療時によく耳にしました。災害によって強い心的ストレスを受けた被災者は、感情のコントロールが非常に難しい状況になっているため、こうしたトラブルが起きてしまうのでしょう」(原文抜粋)

確かに、非常にナーバスになっている状態で、報道機関が入ってしまうと、弱い刺激であっても非常に興奮してしまう…。これは、ネットの「不謹慎」報道の構図は似たり寄ったりです。

ちなみに、この話には後日談があり、NETGEEKの4月22日の記事では、暴言を吐いた男性の姪が、Twitterで真相を吐露しており、この状況から、普通に注意しているのが、受け止め方が違っていると、嘆くシーンもあるくらいだそうです。

結果的に、トラブルを抱えている被災地が、一体どうなっていくのか、大手マスメディアが今後、どのように報道していくのか…。この課題にどう取り組むのか提示してくださったのが、今回の一件と考えられます。
ただ、イニシアチブを地方自治体が行うという考えもありますが、果たして、それが正しいのかどうかは、疑問があります。あくまで、プライバシーと報道の自由を天秤にかけるのか…。どうなるのかは、これからにかかっております。

次回ですが、「押しかけてボランティアがもたらす問題とは」について考えていきます。それでは。