ボランティア活動のはずが、なぜか批判を受ける…。押しかけてボランティアの実態

皆様おはようございます。少し風邪気味の私ですが、本日の記事は、1本目と、2本目を入れ替えてお送りいたします。最初の記事は「∟車両部(新近畿車両)」ではなく、「がんばろう熊本【熊本大地震関連】」記事を、2本目に「∟車両部(新近畿車両)」を回します。場合によっては3本目に鞍替えし、2本目に「鉄タビ」関係を持ってくる可能性もありますので、ご了承下さい。

さて、今回の記事は、熊本県内で起こっているお話です。今回取り上げるのは、「BuzzFeed Japan」社が掲載している4月22日の記事からです。今回の舞台は、益城町ではなく、熊本市から自動車で30分かかる御船町です。
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ここも、前震で震度5強、本震で震度6弱を観測し、益城町と並んで被害が大きい場所です。

実は、御船町はいち早く前震の発生した一昨週の金曜日(4月15日)からボランティア団体「一般社団法人TSUNAGARI」が活動を開始しましたが、その直後に本震が来ることすら予想していない段階で、熊本県福祉協議会は、ボランティア活動の自粛を要請していたこともあって(当初の理由は、相次ぐ余震)、この行動自体が問題視されておりました。
また、インターネットの投稿でも批判が続出、要点を「BuzzFeed Japan」の記者石戸さんは、次のようにまとめております(以下原文抜粋)。

  1. 押しかけたボランティア団体なのに一時、御船町の問い合わせ先になる。
  2. ・クラウドファウンディングで935万円を集めたが、使途がわからない。
  3. ・東日本大震災で活躍とアピールしているが、トラブルを起こしたのでは。
  4. 救援物資などを巡って、現地で混乱が生じているのではないか。
  5. メンバーの過去の言動に問題がある。
といったものです。そこで、御船町に取材に行った石戸さんは、御船町の町長藤木正幸さん等、関係者から話を聞くことができたそうです。
まず、当事者となっている「TSUNAGARI」開設のボランティアセンター本部に出向いて話を伺うと、

「支援物資を持ってきた方は、役場総務課にお電話ください」(原文抜粋【実は張り紙】)

の案内があるものの、ボランティア活動を行っている若者に、問い合わせてみると、回答自体がちぐはぐで、定まった答えが出てこないという状況に、実際に言うと、かなり押し問答をしたことが容易に想像できます。

では、対応している町役場の職員は、どう述べたのかといいますと、

「職員が支援物資の在庫や受付状況を聞きに行ったら、ボランティアのスタッフに『それは総務課に聞いてください』と言われた。聞いた人は役場の職員なのですが…」(原文抜粋)

と困惑。
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実際に、電話での問い合わせがひっきりなしにかかってくる状況で、内容は、団体受け入れに関しての抗議、見直しを求める要請が大多数を占めており、職員すら困惑する事態となっております。

職員の一人は、

「忠告を聞きたいが、いまはそれどころではない。電話応対の時間ももったいない。本当に人手が足りない」(原文抜粋)

と、猫の手も借りたいのはやまやまだが…と嘆くそうです。
では、町長の藤木正幸さんはどう答えたのかといいますと、

「抗議はひっきりなしに来ておりますが、直接抗議に来た人はいませんでした。丁寧に説明を行っていく所存でございます。」

実際に、作業着姿で疲労した体に鞭うった状況でインタビューに答えてくださったそうです。さらに、

「地震が起きたとき、すぐに思ったのは、人手が足りなくなるということでした。職員だけでは足りない。役場の状況を見てますよね。こんな中、どうしろと。役場と民間の協力なんて、混乱しないわけはないですから」(原文抜粋)

と、これが人口の少ない町が、災害に遭遇した首長の悩みといえるのかもしれません。それを吐露しております。これは、「東日本大震災」でも起きていたことだったのかもしれません。

しかし、核心部分は、以前の活動について…、町長は…。

「彼らの過去についても、インターネット上で書かれていることを後から知って、驚いているところです。しかし、いまは過去をどうこう言っている場合ではない。町民の中にも、彼らと活動している人がいた。真っ先に駆けつけてくれた、彼らがボランティアセンターが必要だ、立ち上げると言ったので、協力しようとなったということです。実際に、ここでは良く働いてくれていると思っています。役場も人が足りない中、人を集めて、人手を提供してくれて。感謝しています」(原文抜粋)

と答えてくださいました。これは、今更言い出すことではなく、実際の行動をどう評価するかに、かかっていると説きます。
そして、その引継ぎには、どこが入ってくるのかと尋ねますと、町長は、

「これは緊急事態の一時的なものです。社会福祉協議会のボランティアセンターができれたら、速やかに移行します。私が責任を持って『つながり』から、社協に引き継ぎをしてもらう」(原文抜粋)

と考えているようです。その中で、東日本大震災で大きな被害受けた南三陸町が支援に名乗りを上げることになりました。担当者は、

「益城町や御船町などのエリアで支援活動をしたい」(原文抜粋)

と答えております。
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では、その当事者である「TSUNAGARI」代表の勝又三成さんを、「BuzzFeed Japan」の石井さんが直撃したところ、

「ネットで調べられているのは、書かれているのはわかりますし…、自分で話してもいいのですか?」

と聞いた後、行政との連携がとられているのかと聞いたところ、

「実際にボランティアはうまくいっている。行政と私たちとは考えが違うところがある。混乱もあるとしても、うまくいっている。実際に自分たちの活動をみればいい。逮捕歴があるとか、自分の過去を持ち出す声も上がっているが、逮捕されたときの話だって、聞かれたらちゃんと答えますよ」(原文抜粋)

と、答えております。また、クラウドファンディングの資金をどうするのかについては、

「緊急時に入ったので、明確な資金用途が決まらないまま始まったが、町に役立てるように使いますよ。『緊急時でどう使うかわからない、問題だ』などと批判されても、先のことはわからないでしょ。自分で使うようなことはない」
「全額、我々がお手伝いをしております御船町へ、寄付させていただくことと致しました。震災当日から、被災地の皆様を全力で守ろうと共に歩んできた御船町の町長に、皆様からいただいた貴重な支援金をお渡しし、御船町の今後の復興・復旧に充てていただく事が、現場にいる我々が判断させていただいた最も良い支援の形だと考えたためです。寄付の詳細につきましては、現在、御船町と協議をしております。寄付が完了次第、明細等は公表させていただく所存でございます」(以上原文抜粋)

と答えております。

実は、「東日本大震災」では以前ボランティア活動のある組織が問題行為を行っていたことがニュース報道で話題となって、非難を浴び逮捕者まで出る始末となったことは記憶に新しいことですが、今回のボランティア活動が、その轍を踏まないように努力してほしいことを願いたいものです。

ただ、彼らの本震はどこにあるのか、まだ活動に関して詳しく知らない立場にある地方自治体の職員たちには、それを精査する責任はあるとはいえ、あの混乱の中では、「来る人を受け入れる」ことで精いっぱいではなかったのではないかと、綿区は考えております。

ということで、ここまでです。