地震から3か月、本当の復興はいつか? 後編

本日の話題の2本目は、「がんばろう熊本【熊本大地震関連】」からですが、日刊版は本日が最後となります。今回の記事は、「地震から3か月、本当の復興はいつか?」の後編です。

「農家はいいね。売れば金になるでしょ。熊本のスイカは高いでしょ」

という言葉を投げかけられた村上さん。昨日の記事で紹介しなかった「精神的なストレス」というのは、このことです。実は、スイカ農家の村上さんの奥さん純子さんは、このようなことを話しておりました。

「本当に伝えてほしい悲惨な状況が放送されない。一分でもいいからこの現実を中継してほしい。選挙報道や他のニュースに熊本がかき消されていくみたい」

実は、村上さんの自慢の米は、つぶれた納屋の下に埋まったまま取り出せない状態が続いており、なかなか自宅の再建は難しいのが現状は、地震発生当時と変わりません。
震災直後は満員の避難所に入れず、ビニールハウスで寝泊まりしていたと書いたのですが、高温多湿の環境となるビニールハウスでは、雨が侵入してしまうと布団が濡れるという事態になり、大変だったとか。そんな中で、気遣ってくれる娘たちに支えられ、家族全員でいられるだけで幸せだなと感じたのだそうです。。

しかし、食料を調達しなければならない現実問題とぶつかったことを考えると、

「避難所で生活していれば1日3食確保できる。でも、自主避難者は食事だって自ら調達しないといけない」

と、自主避難の難しさを改めて思い知らされる結果を、純子さんは口にするしかないそうです。
イメージ 1
実際に、同じ益城町で農業されておられる方の多くが、このような経験をされておられると考えられます。

ミニトマトの栽培農家鎌田秀則さんは、全壊した自宅のすぐ隣にプレハブの小屋を建て、そこで生活しているのだそうです。なぜ、自宅を壊さないのかと聞いてみたところ、次のような答えが返ってきました。

「(公費解体を)申し込んだが、町から返答がこない。いつになるやら分からん。自費でやるとしても、いくらかかるか」

実は、5月第3週に載せた「農業ハウスをやられても、おれたちは負けないぞ! 前編後編」の記事の中で、「り災証明書」の発行手続きが開始されたと書いたのですが、その状況は思わしくない状況というのが、各農家からJAましきまちに続々と入っているようなのです。所長の松本和文さんの話では、

「住宅問題が特に深刻だ。一部損壊では仮設住宅に入れない。罹災(りさい)は人の判定だけん、住んでいる側が納得するのは難しい」

とことの深刻さが目立つと指摘し、さらに、

「農作業があって自宅を離れられない被災農家は多い。自宅敷地内に造った簡易住宅も仮設住宅と見なし、設置費用を負担するなど、地域の実情に合わせた復興政策が必要だ」

とも訴えております。

「農業ハウスをやられても、おれたちは負けないぞ! 前編後編」の記事の中で、私は、「地震で不幸にも、家を失った被災者が多い中でも、生きるために、逞しくなっていく子供たちが、これからの熊本を背負うことになっていくのは、事実であり、希望を持てると考えます。」と書いたのですが…、その子供たちがこのような活動ができるのは、親などのバックアップがあってこそであり、そのバックボーンには、仕事ができる環境を整備してくれるJA、政府などが支えるという体制を取らない限り、この地震で明るみになった問題は、他の災害が起きた後でも、そして、普段生活している私たちの間でも、ふとしたことがきっかけで膨れ上がって行くということは考えられます。

私たちも、この3か月間に、熊本の人たちがどのように復興するのか、それを支えるのが大事だと考えるべきではないでしょうか、そして、今できることが何か、それについて改めて、話し合ってみる必要はあるのではないでしょうか。
そう考えて、行動をとっていく、笑われるかもしれないけれど、それが世の中を変えるきっかけとなるという話は、古今東西の歴史を見る限り明らかです。

読んでくださっている皆様には、

今考えるきっかけを! 

そして、被災されておられるお方には、

がまだす、熊本!!! わたくしたちは、あなたたちをあたたく見守っております!!!

これを送りたいと考えております。

さて、お知らせに関しての訂正と、次回予告を届けします。本日を境にしまして、今までのたまってしまった記事を徐々に入れていく予定となっております。そこで、新たに2本目の時間割みたいなものを設定する予定です。なお、「がんばろう熊本【熊本大地震関連】」の記事は、水曜日と金曜日を主に、掲載します。「名列車列伝特集」シリーズは、主に、火曜日と土曜日、「鉄タビ」シリーズの記事は、月曜日と日曜日に掲載することを予定しております。木曜日は自由テーマでやらせていただきます。
ちなみに、前回からの変更点は、火曜日の自由テーマが「名列車列伝特集」と重なっておりました。お詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。

次回の水曜日の「がんばろう熊本【熊本大地震関連】」シリーズの記事は、「震災から3か月、被災企業支援を表明した地元銀行の挑戦」をお届けします。
「名列車列伝特集」は「こだま」編、月曜日の「鉄タビ」シリーズの記事は、「さくら号」の記事が残っていたので、それの記事を一気にまとめます。

ということで、次回からは忙しくなります。各記事をお楽しみにしていてください。それでは。