何のために、地下ができのか?

本日の話題の2本目は、「今の社会はどこへ向かう」より、「何のために、地下ができたのか?」というタイトルで、東京で今騒動を巻き起こしている「豊洲市場問題」を取り上げます。

ことの発端は、2週間以上も前の8月末にまでさかのぼります。8年前に開かれた当時から、「専門家会議」で提案された「盛り土」工事が施工されていないことが明らかになったのです。
どうしてこうなったのか、実際に、本日の朝日新聞が配信した記事によると、前副知事の前田信弘さんは、「盛り土」がないという事態を知ったのは、昨年のことだという話だだったようです。
実は、この前田信弘さんは、3年前から、「豊洲市場」担当の副知事を任されておりました。そして本年の6月に退任したのですが、

「建設がだいぶ進み、開場の準備も始まっていた昨年ごろ、地下部分の存在を初めて聞いた」

と、その話を前任者から話の引継ぎがまったくなかったというそうです。そして、任期途中で初めて聞く話で、少し驚いたそうです。

なぜなら、豊洲市場の建設が有識者による「専門家会議」や「技術会議」の提言を受けて進められた経緯を知らされていなかったのです。

しかし、前田信弘さんは、

今思えば、どの時点での『専門家の確認』かなど、しっかり詰めるべきだった

と、述べております。

そして、豊洲市場では、水質調査により、六価クロムとヒ素が微量に検出されるという事態が起きております。ただ、基準値以下だったこともあります。

前田信弘さんは、この後、

「隠すような話との認識はなく、当然、きちんと説明されているものだと思っていた」

と言った意識だったようなのです。今回の「豊洲市場問題」を、前田信弘さんは、

「(11年に)市場の基本設計を担当した者でないと正確な説明はできない」

とし、さらに、

「市場関係者にもきちんと説明できていないのは大きな問題」

と都事務方の説明不足を認めておりました。

今回の事態を重く見た、都知事の小池百合子氏は、さっそくプロジェクトチームなどを立ち上げて、真相を探る構えを見せております。

ただ、今回の問題は、さすがに、それだけにとどまりません。

主要建物の建設工事が、随意契約に近い形になってしまっており、落札率も9割9分を超えているうえ、その多くが大手ゼネコンが1社ずつ落札しているという状態も、実際いうと、不思議としか言いようがないというところかもしれません。

当初の予定価格を見てみると、

青果棟     159億8951万円→259億4592万円
水産仲卸売場棟 260億434万円→436億765万円
水産卸売場棟  208億932万円→339億8535万円

となっておりますが、一時入札不調に終わり、2度目の入札後、

青果棟     259億3500万円(落札率99.95%)
水産仲卸売場棟 435億5400万円(同99.87%)
水産卸売場棟  339億1500万円(同99.79%)

となっております。どうして増えたのか…。実際に言うと、「東日本大震災」の影響が色濃く残っているということを暗に示した格好といった見方もあります。

結局は、都知事の「どこで、誰が決めたのか」ということに直接つながるかもしれません。

まあ、今後を見守りたいと考えているところですし、都民でありながら、今回のことについて、憤りを隠せない皆様もいらっしゃるかもしれません(少なくとも、都民でない私も、憤りを押さえて今回の記事を書いております)。

本当に、「責任者は誰?」という疑問が頭から湧くのは事実ですが、今後の推移を見守りましょう。一つ言えるとしたら、この入札が談合だとしたら、公正取引委員会、政治家がかかわっていたら「贈収賄事件」に発展するかもしれませんね。

ということで、ここで〆とさせていただきます。それでは。