障害があっても、地震があっても負けない! 中

本日の話題の2本目は、「がんばろう熊本【熊本大地震関連】」から、障害のお方たちが、アイスクリームを出すというお店のお話の中編をお届けします。

実は、〈SLOW GELATO MADE IN NONOSHIMA(スロージェラートメイドインノノシマ)〉ができるまでのお話をしていきます。実は、このお店は、

「意気投合して、ノリでつくってしまった」

と前回、お話したのですが、できるまで相当な困難を伴いました。このお店は、5月のオープンを目指してきたのですが、それが、できない事態が起きてしまいます。
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それが、今回の書庫のテーマである「がんばろう熊本【熊本大地震関連】」のきっかけになった熊本地震です。これによって、震度7を14日と16日に、益城町で観測し、合志市では、前震で震度5強、本震で震度6強を相次いで観測します。そのため、オープンを延期するのはもちろん、従業員にもなる障害者の方々の安全確保が急務となりました。
その2か月後には、記録的な豪雨にも見舞われ、オープンが危ぶまれておりましたが、近所にお住いの被災者が、オープンに駆け付けており、多くのお客様でにぎわいを見せたそうです。

実は、このジェラート店の最大の特徴というのは、「食べるシチュエーションをデザインする」をコンセプトにケータリングや飲食店のメニュー開発などで活躍しているフードデザイナー、モコメシ/小沢朋子さんがアイディアを出している点です。
その理由は、地元の野菜や果物、大豆、麹などをふんだんに盛り込んだ、レシピにあります。
このお店の、1番人気の「ご汁&プラリネ」を例に見てみると、それがわかってきます。この「ご汁」というのは、合志市地域を含め日本各地に伝わる郷土料理だそうで、他にも、地元の特産品を使用した、「地元」にこだわりつくしたレシピも多く、
一例で列挙すると、

「こだわりミルク」
「晩白柚&白岳(米焼酎)」
「煮込みトマト&生姜」
「レモンミルクカルダモン」
「熟成紅茶のスパイシーチャイ」

といったものがあります。
実際に、アイスクリーム類製造業の資格を取得した、5名の障害のある方が製造に携わり、野菜や果物の下ごしらえからプラリネの加工やビスケットづくりまで、ほぼすべての工程を担っており、SLOW GELATOの「障害のある人たちの創造的で新しい働く場をつくる」テーマに沿った人選だっといえます。

さらに、引きこもりがちで学園にあまり通えなかったというある方は、ジェラートをひと口食べて以来、それをつくりたいという思いから、毎日学園に通うようになったといいます。また、人と分け合うことを知らなかったというある方は、仕事の帰りに2つのジェラートを買い、野々島学園に通う仲間と分け合う習慣ができたという効果が生まれるなど、地域の憩いの場所という役目も担っております。

今まで、障害者というと、真っ先に「悲しい事件の被害者」というイメージで見がちです。それを改めることが、私たちには必要だとされておりますが、この合志市の例はどう思われるでしょうか、次回は、そこから、話を障碍者との関係に移して、お話を続けます。それでは、次回をお楽しみに。