トランプ狂騒曲による影響は? 上

本日の話題の2本目は、「今の社会はどこへ向かう?」のスペシャルで、「トランプ狂騒曲による日本への影響は?」のお話をします。

トランプ大統領が就任してからわずか2週間、早くも混乱が多くの場所で起きております。その初っ端が「TPP離脱」、続いて「イスラム圏7か国からの難民受け入れ拒否」、見えないところでは、「オバマケアの否定」という順番に続いております。
では、アメリカ合衆国の沸騰現場はどうなっているのか、朝日新聞社発行の雑誌『AERA』の記事で、それを追うことにしてみます。

1.なぜ、トランプ大統領の暴走が止まらない?

昨月29日、トランプ大統領就任から9日後に、民主党の重鎮チャック・シューナー上院院内総務は、顔を真っ赤にして、涙をこらえながら、

「卑劣だ。アメリカ的ではない」

と記者会見で述べました。どうして、”涙をこらえながら”なのでしょうか。
アメリカ合衆国はほとんどが移民及び、難民を受け入れてきた国であったことから、「移民に寛容な国」というイメージがあり、それがアメリカを象徴するという言葉として語られてきたのです。

実は、”涙”について、トランプ大統領は、2日後の30日、

「チャック・シューマーが昨日、うそ泣きしているのに気がついた。演技指導者が誰なのか、彼に聞いてみようと思う」

と記者にコメント、31日には、Twitter上で、

「ナンシー・ペロシ下院議員と『うそ泣き』のチャック・シューマーが最高裁の階段で集会を開いたが、マイクが動かなかった(ひどい混乱だ)、まるで民主党のようにね」

とも、トランプ大統領が民主党を、「まるで落ちぶれた帝国」のように非難しているのは、前任のオバマ大統領が黒人層の出身者だったから、という点に集約されているように見えます。
実は、これらの政治的な部分は、オバマ大統領の時代に約束したものが多く、それによって、多くのアメリカ合衆国の国民も恩恵にあずかってきたという功績があります。

それを徐々に、覆してきているというのが、今のトランプ大統領の行動に現れたという格好です。それも早急にという流れです。

実は、トランプ大統領は、今までの大統領では考えられない前代未聞の支持率でスタートしており、先の大統領選挙でも、次のような結果が出ているのです。

各停総得票数が、次のようになっているのです。

トランプ氏46.1%、クリントン氏48.2%

ということです。要は、クリントン氏を支持した人が多かったというデーターが出てきているのです。それと、敗者が勝者を約290万票上回るという皮肉な結果が証明しているように、これは支持率が不支持率を下回る状態が起きており、国民の過半数がトランプ氏を支持していないということになっていたのです。

2.アメリカ合衆国の国民は、この混乱を支持しているのか?

では、その国民が、今回のトランプ大統領の行動について、どう考えておられるのか…。

こんな結果が、出されております。

イスラム圏の市民の入国禁止は、「強く支持する」と「ある程度支持する」との回答は計49%。「強く反対する」と「ある程度反対する」の計41%

に分かれるというのです。
つまり、イスラム圏内からの人々の流入を阻止しようとする動きは、15年前のブッシュ政権時代にまでさかのぼります。

9.11のテロ後、イスラム圏の人々の流入の抑制を主張した「ティーパーティー運動」が広まり、そのために、「テロとの戦い」に臨んで、イラクを占領したという事実が示されたといわれております。

しかし、本当の「テロ対策」が、あまり効果を上げていないという現実を直視することをしないまま、このような事態が繰り返されるのだとしたら、入国を禁止するのがいいのではないかといった主張が出てくる可能性も高いということです。

その証拠として、「ボストンマラソンテロ事件」を上げる人もいますが、実は、今回の「イスラム圏7か国からの難民受け入れ拒否」に該当しない国家出身のテロ犯が、犯人ということが明らかになったこともあって、事実かどうかの判断は極めて難しいとされております。

「いったい何のため?」

と思いますが、今回の一連の騒動に、どういった行動を起こしているのか、次回は、ドキュメンタリー映画のマイケル・ムーア監督が、Twitter上で唱えた、

「J・F・ケネディ国際空港の第4ターミナルに集まれ」

の意味と、経済面から、話を見ていきます。次回をお楽しみに。