激震、金正男氏暗殺、日本の安全保障に暗雲か? file1

本日の話題の2本目は、「今の社会はどこへ向かう?」の特別篇です。今回取り上げるのは、朝鮮民主主義人民共和国の関与が疑われる事件です。

本日のマレーシアのクアラルンプール特別自治区の裁判所で行われた初公判手続きで、実行犯2人の起訴するとともに、シティ・アイシャ被告(インドネシア国籍)、ドアン・ティン・フォン被告(ベトナム国籍)が死刑となる可能性もあるというわけですが、さて、どうして今回の事件は、起きてしまったのか、ファイル1では、そのなぞを追っていきます。

さて、事件は発生は、昨月2月13日、クアラルンプール国際空港で、第2ターミナルで起きたのですが、実行犯二人の女性が金正男氏がVXガスを塗られて30分後に、亡くなったのですが、この亡くなったのが本当に、朝鮮民主主義人民共和国の犯行なのかと、疑われていたのです。

しかし、とりあえず。どういう事なのか、話を始めます。一つ目の疑問は、何故わかりやすすぎる空港を舞台としたのか、という点です。2月13日起きた一件を、2月20日にアゴラ誌配信の「『正雄氏暗殺』は余りにもズサン! --- 長谷川 良」から読み解きます。

今回の事件は、女性の動向はどう見ても北の訓練された工作員とは程遠い、外国籍の女性、そして、実際に犯行のあったクアラルンプールにとどまっているという点からしても、少し不自然な点があるとさえ言われております。そもそも、空港はここ10年テロが多発するターゲットの一つされておりますし、その点で考えると、この場所を舞台にした理由が何かはっきりとしたことがわかりません。
続いての疑問は、実行犯の2人の女性が、VXの液体を直接手に付けて、相手を触ったという点です。
これは、実際に言うと、解毒剤を注射して犯行に及ぶケースがあるとされているのですが、これは、毎日新聞が2月25日に掲載した記事で紹介したことでは、オウム真理教の元幹部、中川智正死刑囚(VX殺人を実行したなどにより服役【死刑判決確定】)が、アメリカ合衆国在住科学者に充てた手紙で、

「目にVXを付着させたのであれば、痛みは当然。症状が早く出て空港内で亡くなってもおかしくない、発症までに1~2時間はかかっていたのは間違いなく、VXは気道の分泌物を増加させますので、VXの症状と考えて矛盾はありません」

と述べております。
それからすると、普通でいえば、解毒剤を実行犯の女性に投与して、VXの液体を練り込んだ軟膏のものを、正男氏の顔に塗ったという証言も当てはまります。

しかも、2人の犯行後の症状が、今回の事件後に現れていることから、素手を使って犯行に臨んだという点は、間違いなさそうです。
さらに、今回の事件で不思議なのは、自国民の手を使わない形をとったのかです。かつて、外国から拉致した人物を言語や文化の教育担当係にし、自国のスパイや工作員を徹底的に教育したことで知られる朝鮮民主主義人民共和国。そして、それを裏付けた「大韓航空爆破事件」の工作員金賢姫元死刑囚のインタビューによると、

その北が今回、自国工作員ではなく、金で雇ったキラーにその暗殺をやらせ、その犯行後の逃亡方法などを緊密に検討した形跡が見られない。そもそも、多くの旅客が集まり、監視カメラが至る所に設置されているクアラルンプール国際空港内で暗殺を実行することは余りにも冒険的

と、不信感をぬぐえないと主張しています。そもそも、どうして、殺害をしなければならなかったのか、それについて、次回の記事でお話します。

ということで、本日はここまでとします。それでは。