激震、金正男氏暗殺、日本の安全保障に暗雲か? file2

本日の話題の2本目は、「今の社会はどこへ向かう?」の特別版のファイルその2です。実は、ここ1週間で、思わぬことが起きておりました。一つは、4発同時の弾道ミサイル発射という暴挙に出たという話が飛び込んできたのです。

そこで今回は、朝日新聞社発行の雑誌「AERA」の記事から話を起こします。どうして、朝鮮民主主義人民共和国のトップである金正恩朝鮮労働党委員長が、異母兄の金正男氏を暗殺した事件から一か月、マレーシア連邦と朝鮮民主主義人民共和国の関係がぎくしゃくし、大使召還、さらには外交官などの人質合戦のような様相を呈してきており、金正男氏の次男と目される金ハンソル氏が、インターネットで声明を読み上げるなど、様々なニュースが伝えられる中で、朝鮮民主主義人民共和国の上層部が、異母兄の暗殺に至ったのか、それについてお話します。

金正恩朝鮮労働党委員長が周囲に漏らした言葉によると、

「金正男(キムジョンナム)は嫌いだ。やってしまえ」

と、これを見る限り、金正男氏はただ単に、金正恩労働党委員長から嫌悪されていたというイメージがあると思われますが、実は、別の角度から見ると、思わぬ背景が浮かび上がってきています。
実は、金正男氏は、政治に興味がないとされており、「朝鮮民主主義人民共和国の本家筋でありながら、主に政治の表舞台に立つ人物ではない」と評価されていた上、さらに言えば、本人も、「わたくしは、朝鮮民主主義人民共和国でも政治には興味はなし、ましてやトップにもなりたくはない」と話しており、はっきり言って、ターゲットにされるのかと疑問に思う人も少なくないはずです。主にビジネス面で活躍をなされていた金正男氏が政治的な野心を持つかといえば、それは異なります。

ただ、金正恩氏がそこまで言うには、わけがあったという考え方も出ていて、実は、大韓民国に亡命政府をつくるという構想が、立ち上がる可能性があるなかで、金正男氏を担ぐという情報が流れてきていた可能性があると指摘されております。
実は、ヨーロッパの大使を歴任している金平一氏が、亡命政府の中心メンバーに座るとも目されていて、その「金一族」の正統な後継者が、その中に入っているというのはどういうことなのか、気になっているところですが、実際に情報はなく、ただ単なる憶測の域を出ないというのが実情です。

では、金正恩氏が、そこまでやるのかという理由を考えると、答えはあっさりと出てきます。要は、「公式に名前が伝えられてから権力を握るまでの期間が1年半と短く、頼れる人脈も誇れる実績もなかった。」ということに尽きるからです。

言えば、権力基盤が弱いため強権政治に走りやすいということにつながり、その最後が、金正男氏だったとみることもできます。そして、その後に待っているものは何か、韓国陸軍に勤務した韓国・国民大学政治大学院長の朴輝洛(パクヒラク)さんによると、

「事件の異常性が核やミサイルの問題に置き換わる可能性は十分ある。まさか暗殺はしないだろうという考えは、まさか核攻撃はしないだろうという考えと同じ。金正恩ならやりかねない」

と分析しております。では、その逆もあり得ます。そこで次回の記事では、その点に注目して、お話を進めます。それでは。