名列車列伝特集 08-16「北海道の特急網の形成と、成長に貢献し、発展させた名列車! 16」

(N)さて、本日の話題の2本目は、「名列車列伝特集」の「おおぞら」編の第16回です。時代は、平成6年から15年までの9年間のお話をしていきます。
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(Kt1641F)平成7年に阪神を襲った「阪神大震災」と時を同じくして、北海道では、拓殖銀行の破たんで、経済的な苦境に立たされた時代でもありました。
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(Hs1208F)そんな中で、「おおぞら」は新たな一歩を踏み出します。道東区間のエースに返り咲いた「おおぞら」がどのような道を歩むのか、それについて今回はお話します。ということで、「北海道の特急網の形成と、成長に貢献し、発展させた名列車!」の第16回をお届けします。では、キハ183型さんたちよろしくお願いします。
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(キハ183型500番)さて、平成6年の「スーパー北斗」が誕生していこう、道東特急の速度制限は、時速100キロまでとなっていたことも手伝って、対航空戦では後れを取っており、この路線のスピードアップが急務だとにらんだJR北海道上層部は、新たな特急車両の製作を開始します。それが283系気動車と呼ばれる車両です。
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(キハ183型3550番)実は、そもそもですが、路盤強化工事が平成9年3月に完成することもあって、この路線に列車投入を検討していたのですが、実は北海道の道東地域の入り口には、強い風を観測する地域が存在しておりました。それに関しての対策を考えて、行かなければならない事故が平成6年2月22日に起きてしまいます。これは、「スーパー北斗」が誕生するわずか1週間前のことで、3両の183系0番先輩が、お亡くなりになられるという結果をもたらしました。幸い、人的被害での死者は出ませんでしたが…。
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(キハ281型)そんなこんなで、北海道の道東をめぐる交通事情は、日に日に変化しており、対航空だけでなく、「おおぞら」が相手をするのは、対高速バスと対自家用車といった4つ巴の大戦を繰り広げていたわけです。確かに、特急では、札幌駅と釧路駅を結ぶ所要時間が4時間半になっていた点は否めない上、石勝線で1時間短縮しても、時間がかかるので話にならないという事情も変えておりました。では、どうしたらよいのか、そのヒントとして、私の振り子機能が生かされることになったのです。
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(クハ785型)そもそも、281系気動車と283系気動車で共通しているのは、振り子の本体機能です。その上にオプションとして2つを追加しております。一つは、振り子機能のさらなる強化、二つは、耐寒耐雪設備の強化があげられます。振り子機能と同時に、台車にも改良がくわえられますが、この台車はまるで車のステアリング昨日と同じで、カーブに差し掛かると一方の軸が伸び、もう一方が縮むというスタイルを取っていたのです。
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(Kt1641F)もう一方が広がり、一方が縮むということは、枕木と並行な形にして曲がるというものですよね(?_?)。
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(クハ785型)その通りです。このため、従来使用していたボルスタレス台車ではなく、普通のボルスタを投入するタイプに変更したのです。これは、ステアリング機能を生かすために対応しなければならないための対抗措置でした。
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(キハ283型)クハ785型先輩の述べた通りで、実は、傾斜角度が1度傾いたのですが、そのあとは、エンジンを強化していくというパターンとなりました。そのため、最大時速40キロまでアップしたというわけです。
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(キハ183型500番)そのため、「おおぞら」のスピードアップが急務となった反面、最高時速120キロに対応した編成に変更したのです。そのため、北海道東側の交通事情はおおきく変化していきます。
イメージ 7(キハ283型)実は、特急「スーパーおおぞら」が登場した後、45分もの時間短縮が行われ3時間40分に切り詰められた上、それ以外の意味でも283系の果たした役割は大きかったのですが…。次回は、その話をしていきます。お楽しみに。