名列車列伝特集 09-19「山陰本線を名路線に成長させた名特急! 19」

(N)さて、本日の話題の2本目は、「名列車列伝特集」の「まつかぜ」編の第19回で、ついに関西編のフィナーレとなります。
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(Kt1641F)ということは、平成20年代入ってくるのですか?
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(Hs1208F)なんだか楽しみですね。ということで、「山陰本線を名路線に成長させた名特急」の第19回ですが、今回は、クハ183型800番さん、287系のクモロハ287型さん。そして、キハ181型さん、キハ187型さん。それでは、皆様よろしくお願いします。
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(キハ181型)さて、私の最後の運用となったのは、皮肉にも大阪口を出発して、山陰方面を播但線で運転する「はまかぜ」のみとなっておりました。実際に、私を捉えるために、多くの方々がやってきては、カメラに収めるということをしていたので、「注目されるなぁ…、私もあと少しで活躍できないのかなぁ」と思いながら走っておりました。実は、播但線などの急行が廃止されたのは、平成8年でそれ以後、3往復を受け持っていたのですが、しかし、私の体がもたなくなってきていたことが分かり、引退へのカウントダウンが始まっておりました。一方で、「北近畿」では、とんでもない変化が起きようとしておりました。ではクハ183型800番さん、その解説を。
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(クハ183型800番)平成11年以後、「北近畿」は増発を続け、ついに10往復化されるのですが、しかし、京都方面から特急列車では、「きのさき」の人気が今一つで、かえって、福知山駅どまりの「たんば」の往復数が増えるという主役が逆転した状態が続くことになりました。この理由は、2つあり、1つは、「北近畿」と「きのさき」の福知山駅からの区間重複が起こっていたことと、もう一つは、京都駅で併結している「まいづる」の増発されたことが大きく関係しております。
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(Hs1208F)そうか! 中間駅で増解結を行うから、その時間の確保が急務で、それによって、所要時間が延びるということからですね。
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(クハ183型800番)それも関係しますが、実は、今まで紹介してきた特急列車は、あることをしているのですが、それが何か、1641編成さんならわかりますよね。
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(Kt1641F)思い当たるとしたら、特急連絡によるネットワークですよね。それなら、ハブ駅となるのは福知山駅になりますよね。
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(クハ183型800番)大正解です。確か、近鉄さんの場合は、どこに当たりますか?
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(Kt1641F)一番近いのは…、大和八木駅ですね。大阪方面と、京都方面からの列車が交差し、行先は別々という点で類似する部分が多いですよね。
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(クハ183型800番)その通りです。実は、平成8年から「BIGX」ネットワークという列車形態を作っていて、まさに、近鉄特急の連絡システムを参考に実施していました。その内訳は、新大阪と大阪方面からやって来る列車と、京都方面からやって来る列車を振り分ける役目を持つ福知山駅で「北近畿」と「はしだて」の組み合わせで、運転するという形をとっていたのです。しかし、平成17年4月25日、福知山線の根元の部分で、信じられない事故が発生します。実は、私もその場所のすぐ近くにいて、その話をじかに見ることになります。
(N)平成17年4月25日朝、同志社大学前駅へと向かっていたはずの快速列車が、速度超過で尼崎駅手前のカーブを曲がり切れない事故が発生、人的被害ではJR西日本史上最悪となる「尼崎脱線事故」です。実は、この事故の影響を被ってしまったのは、その「北近畿」だったということになります。
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(キハ187型)それって、僕が生まれたすぐ後の話ですし、381系電車さんからも、「えらい事故が起きたぞ! どうなるんだ?」と顔面蒼白になっていたことを覚えております。
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(クハ381型)それもそのはずで、当時の「やくも」運用だったわたくしも、その後、JR西日本の関西圏内では、ダイヤの構成を大幅に見直す動きが広がり始めて、現在も続きます。その中で一番影響を受けたのは、「北近畿」だったと思います。
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(クハ183型800番)その通りです。それからすぐに復旧した後、6年後に、新たな名前として「こうのとり」を名乗ることになりました。これが、平成23年3月12日、東日本大震災発生の翌日のダイヤ改正からです。
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(キハ181型)そして、私にも引退の時期が近づき、平成22年10月に定期列車の最後を飾る「はまかぜ」から撤退をします。そして、私の後に続いたのが、189系気動車です。その後登場してきたのが、189系気動車でした。
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(クモロハ287型)実は、私も顔を合わせるのですが、いつも運用があるのでさっさと行ってしまうのが難点ですし…。まあ、仕方のないことと理解していますが…。189系さんについては、次週に出てもらいましょう。
(N)その方がいいかもしれませんね。で、「きのさき」とかは…その後どうなったのかと言いますと。
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(クモロハ287型)そうでした。実は、「たんば」の吸収が、同じく平成23年のダイヤ改正によって、達成され城崎温泉に行かないのに「きのさき」が登場することになりました。実は、「こうのとり」の運用も担当している私ですが、「こうのとり」がなぜ列車名になったのかについても触れます。実は、沿線の中核都市として、皮産業が有名な豊岡市は、「こうのとり」の野生保護センターがあることで知られており、この関係から沿線になじみのある「こうのとり」を選んだといういきさつがあります。「北近畿」では、地域名なのでなじみにくいかもしれません。結果的に、このような事情があって、関西地区での陰陽連絡特急は運行されているというわけです。
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(Hs1208F)まさか、そんなことが起きていたなんて…。知らないことだらけでした。
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(クモロハ287型)私も、歴代の先輩たちから、いろいろと聞いていたことですので、そう自慢できません。
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(キハ187型)実際に、「スーパー」を名乗らなかったのも、何かわけがありそうな気がしますが…。それに比べて、私の担当している列車はすべて「スーパー」がついてますから。ということで、次回は、最終回の「20」に移ります。この回は、山陰地方の「やくも」さらには、「スーパーまつかぜ」と「スーパーおき」の平成20年代前後のお話をしていきます。
(N)それでは、本日は、この辺で。最終回は、9月3日の日曜日の予定です。それでは。