名列車列伝特集 10-10「首都圏と甲信越を結んだスプリンターたち」

(N)さて、本日の話題の2本目は、「名列車列伝特集」の「とき」編の第10回に当たります。今回は、「とき」ではなく、「あさま」編です。
イメージ 1 (Kt1641F)「あさま」編というのは、「10-7」のお話の続編ですね。
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(Hs1208F)確かに、碓氷峠を抜けるには、どうしてもモーター車両の比率を上げなければならなかったという苦労もあったという話ですよね。その後どうなったのか気になります。
(N)ということで、「首都圏と甲信越を結んだスプリンターたち」の第10回は、この事態の克服にどう対応したのかについて、お話を伺います。それでは、皆さまよろしくお願いします。
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(EF63型)さて、碓氷峠を越えるうえで、私とコンビを組んでいた181系電車なのですが、そのあとに続く車両の製作していくのですが、急行車両としては、169系電車が誕生していて、169系以外の車両は、あまり製作されていませんでした。そのため、特急列車の開発を考えるようになりました。
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(クハ189型)詰まるところを言いますと、181系電車の輸送力では、需要にこたえられないということを意識しておりました。だとしたら、大量輸送もできて、峠越えもできる車両の開発ができるようにする形を、造ろうとしておりました。
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(クモハ157型)その第一弾として、485系電車をベースとした車両を開発するという形でした。しかし、その流れは決して平たんなものではなかったわけです。実際には、EF63型さんの力を借りることから、その列車との連携して制御していくシステムが採用されておりました。
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(クハ189型)それに対応した車両が、489系電車という車両でした。実は、この車両が担当する列車が、かつて急行列車として活躍していた「白山」でした。どうして、こうなったのかといいますと、第7編でご登場頂いた「はくたか」さんのお話で、「はくたか」さんが、上越線経由の列車に代わった後、空白地域の長野と、北陸地域を結ぶ列車がなかったのです。そのため、「はくたか」の代用列車として、「白山」に白羽の矢を立てたのです。
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(Kt1641F)ほかの列車名がなかったのでしょうか? 例えば、「加賀」とか「つるぎ」とかあったのでは?
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(EF63型)それが、先ほど挙げた列車名は、すでにほかの路線で使用されており、有名どころで、「はくたか」を名乗らせるのは難しい上、それを上げるとしたら、新しい列車名を考えるにも、終点の都市名では分かりにくいなどの問題が起きたたため、「白山」の名前をそのまま使用するという選択肢しかなかったのは事実です。ただ、もし変えられる候補があったとしたら、「輪島」といった名称もあったと思いますが、それでもピンと来なかったと思いますよ。
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(Hs1208F)それだとしたら、何故「白山」の名前のみが、候補としてふさわしかったのでしょうか?
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(クハ189型)実は、これにも裏がありまして、実は石川県の観光名所の多くは、金沢市内と、能登半島地域にあり、この能登半島地域の名前は、急行で使用されていたことから、「黒部」の名前が候補として残りますが、こちらは、富山県と長野県にまたがるうえに、金沢駅に向かう列車としてはふさわしくないことから、却下されていました。また、加賀に関しては、金沢市を含めた地域名で、昭和43年以降は使用されていなかったのですが、昭和45年以降は、臨時客車急行として大阪駅と金沢駅を往復する列車として活躍しておりましたので、これも使用不可能だったのです。結局は、有名観光地として知られていた「白山」の名前が残ったわけです。
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(Kt1641F)そういうことだったのですね。なるほど。
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(クハ189型)それで、この時に登場した489系電車と、181系電車の2形式によって、「あさま」は運転本数を少し増やしました。しかし、どうしても輸送力を上げるには、181系電車では無理があるということもわかってきたため、181系電車に代わる新しい車両の開発が求められておりました。そこで、国鉄上層部は、489系電車が導入されたのと同じ年に、東京駅周辺で、導入されたある車両に注目するのですが、それについては、「あずさ」編の次となる第12回、「とき」編の中でも詳しくお話いたしますので、少々お待ちください。
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(Kt1641F)えっ! それまで、待てませんよ!
(N)それなら、「あずさ」編で、やってもいいのでは?
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(クハ189型)そうですか…、それなら、そうしましょうか。ということで、次回は、「あずさ」の活躍と、新型車両の登場をお話いたします。それでは。