名列車列伝特集 12-6「東北圏内の寝台特急の発展に貢献した名特急! 6」

(N)さて、本日の話題の2本目は、「名列車列伝特集」の「はくつる」編の第6回ですが、今回は、昭和43年の「ヨン・サン・トオ」改正以降からのお話をしていきます。
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(Kt1641F)昭和43年のダイヤ改正は、すごい衝撃的な噺ばかりでしたが、その後のお話をしていきます。
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(Hs1208F)といっても、わずか1年だけですよね。
(N)そうです。実は昭和45年に登場した列車が、次のお話になるからです。
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(クハネ583型)では、私から始めます。昭和43年の「ヨン・サン・トオ」ダイヤ改正からほどなくして、昭和44年に入ります。この年からモノクラス制度への移行が始まりましたが、この当時は、日本全土で、物量及び旅客の需要が高まり、特急列車が多く運転されるようになったのは、このシリーズでは、避けて通れない話です。それは東北や甲特急も例外ではありません。実は、この年の青函連絡船が大きく関係しております。実は、「おおぞら」編でのお話ですが、実は、「北斗」の増発があったのですが、これに合わせて、「ゆうづる」を番号を変更することになったのです。
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(ED75型)しかし、実際に「北斗」号の増発のペースは、「おおぞら」編の第8回でお話したのですが、この時に登場する名前を憶えておりますか?
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(Kt1641F)「エルム」という名前でしたよね。しかし、札幌駅行きといっておきながら、「北斗」と名乗れなかったのは、何か関係があるのですか?
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(クハネ583型)実は、私から説明しますが、実は「エルム』というのは、楡の木の意味を持ちます。楡の木は、北海道を中心に自生していることから、この名前が付けられたといわれております。ただ、「ハルニレ」自体は、本州などでも自生しており、決して珍しい名前ではありません。
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(Hs1208F)Σ(・□・;)それだとしたら、札幌に行く列車と区別してですか?
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(ED75型)大正解です。実は、この「エルム」は、この後も「ゆうづる」、「はくつる」とかかわる運命をたどりますので、頭の片隅にでもとどめておいてください。
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(Kt1641F)もしかして、復活ということが…?
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(ED75型)まあ、おいておきましょう。
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(クハネ583型)それで、昭和44年のダイヤ改正では、3往復に増えます。下り「はくつる」は昭和43年の時点で、午後9時55分に上野駅発となっておりました。そこから札幌駅には、夕方の4時前に到着する「おおとり」に函館駅で接続し、さらに網走駅には翌日の夜10時で、これは、釧路駅も同じ時刻に到着するという流れです。下りの「ゆうづる1号」は、午後7時半に上野駅となっており、札幌駅には午後2時前に到着する下り「北斗1号」に接続する体制がとられ、旭川駅に夕方の4時の3分前となる午後3時57分に到着するダイヤを組んでいました。それに加えて、列車番号を変更した「ゆうづる」が加わります。このダイヤは下り「ゆうづる2号」で、午後11時上野駅発の札幌駅午後6時50分着となる下り「北斗2号」に函館駅で接続し、旭川駅が夜の8時45分到着となっているダイヤでした。
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(ED75型)それでは、上りのダイヤですが、上り列車の順番は、次のようになります。上り「北斗1号」と「ゆうづる1号」コンビでは、早朝の8時半旭川駅始発で、札幌駅を10時25分に出発、上野駅には、翌朝の6時丁度の到着となる便を皮切りに、上り「北斗2号」と「ゆうづる2号」コンビでは、旭川駅を10時20分発、札幌駅を12時20分発とし、上野駅には6時40分到着という流れになっておりました。実は、この二つのルートで大きく違うのは、上野駅の到着時刻です。わずか40分の差に縮めているのですが、札幌駅出発時点では、1時間50分の差が出ております。これはどういうことかといいますと、2つの要素が関係しております。一つは、青函連絡船の接続時間ですが、船のダイヤの関係からこのようになっただけであり、大きいのが客車列車か、電車列車の違いでした。
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(Kt1641F)加速度の違い…ですか。
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(クハネ583型)1641Fさん正解です。確かに、電気機関車で牽引した列車は、安全性を考慮するため、速度を落として運転するのは列車での基本中の基本ですが、電車特急は、分散して動力を管理するため、スムーズに加速できるため、時間短縮ができたということになるわけです。さらに参考ですが、上りの「おおとり」、「はくつる」コンビでは、釧路駅と網走駅を9時に出発した「おおとり」が、札幌駅には午後3時3分に出ることになり、上野駅では、午前9時10分に到着するという流れを汲んでおりました。
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(ED75型)確かに、その点では船の接続便の良しあしで決まりますが、実は、寝台特急「ゆうづる」の上り1号と2号は、青森駅での出発時刻が1時間55分差なので、そこから1時間10分も縮めているのは、この二つの違いが大きく出ているといえるかもしれません。しかも、客車列車には、機関車交換というダイヤ上のネックもありますので…。
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(クハネ583型)そういうことが重なったため、寝台特急「ゆうづる」や、「はくつる」は、そのようにして列車を運転していました。そして、昭和45年に第3の東北地方を走る寝台特急が誕生することになるのです。その時、またしてもエースの「ゆうづる」にも、増発の波が押し寄せてきます。ということで、本日はここまでとなりますので、次回に回します。次回は「第3の男は、山男?」です。お楽しみに。