肉じゃがとカレー?

「見た感じが変だ」と言われるタイトルかもしれない。
そもそも、おふくろの味の代名詞と言われている「肉じゃが」と、日本の国民的料理の代表格「カレー」、この二つの料理は似て非なるものだが、実は両者には深い関係がある。その共通点は二つ。

1.どちらの料理ともに、「煮込む」を重視したこと。

である。どちらにしても、煮込んで肉から出た出汁を、他の具材に吸わせる料理と言う特徴がある。また、

2.どちらの料理ともに、おもな具材が肉と、玉ねぎ、ジャガイモ等と固定されている。

これは、見ての通りだろう。
だが、この二つの料理は、異なる歴史を持つが、実は共通した項目がもう一つあった。実は、場所に関係しているが、どこかと言うと…、

海軍!

である。
それでは、2つの料理の歴史をひも解いてみよう。
そもそも、カレーのルーツは、言わずと知れたインドの「ガラムマサラ」が起源とされている。しかし、「ガラムマサラ」はカレーとは異なり、「家々にそれぞれの味」と言う、いわばインド人の「味噌汁」と言う感覚があった。
それを英国紳士たちが懐かしんだことがきっかけで、カレーが誕生したと言われている。それが19世紀のことではあるが、その後、日本に入ってきたのが、明治期に入ったころからであった。
実は偶然、海軍兵学校でご飯に合うカレーが誕生し、これによって、日本風カレーが生まれたと言われている。小説『坂の上の雲』では、

 この海軍兵学校で出される食事には決まってカレーが出た

と書かれていて、その当時の海軍が、日本の近代化に貢献していたかがわかる。
次に、
肉じゃがについてだが、これは、そのカレーがヒントになった料理と言える。それは、明治の海軍提督として就任し、あの有名な「日本海海戦」で、連合艦隊司令官兼海軍大将を務めた東郷平八郎の存在が大きい。
彼が、ヨーロッパで食べた「ビーフシチュー」を懐かしみ、料理人が作ったところ、カレーに似て甘く煮た煮物が出来上がった。これが、「肉じゃが」と言うのである。

最後に、共通点がもう一つ、どちらとも家庭に定着したのが、戦後であると言う点もある。

どちらの料理とも、近代日本を「食」で支えたと点では、日本人の知恵を見なおすうえで、参考になるのではなかろうか。

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