"小説「虹色の十七世紀」1 上"の記事一覧

タイトル:二章 流れの変化 18

しかし、一美は、義光の話を聞くなり、 「防衛なら生産できると言う事ですね。」 と述べた。しかし、その述べ方が不気味だった。「防衛なら」と言う言葉に違和感を覚えたのだ。 「『防衛なら』とあなたは言いましたが、まさか…。」 義光の顔が徐々に青くなっていた。その「まさか…」に込められたのは、 「我々は、攻撃もできる機体も開発しようと、しかも、…

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タイトル:二章 流れの変化 17

その場所とは…、大手の技術会社だったのである。と言うのは、この機体を制作するには、大手の会社の協力が必要なのである。1基の戦闘機を作るのに、時間がかかるのである。それゆえ、開発に1年ほどの年月がかかる。 それだけでなく、大型のプロジェクトを立ち上げるには、少なくとも数年はかかると言うのである。また、量産体制に持っていくには、さらに数年か…

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タイトル:二章 流れの変化 16

その頃、広州でも大変な噂が広まっていた。それは、広州からもコリア半島に武装が、輸出されていると言われ、武装が密輸され始めたとの情報が流れていたのである。 しかし、それは事実ではなかった。この時、彼らは食料を送っていただけであった。 それなのに、間違った報道がなされたのである。これを報道したマスコミを、別のマスコミは叩いているのだが、報道…

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タイトル:二章 流れの変化 15

それから約1年、広州と福州の地域は、音沙汰のない状況が―空白時間が―あったが、コリア地域での戦闘は、激しさを増していた。 特に、新兵器投入と言うニュースが、流れていたのだ。それは、フランスコロニー国家から密輸で送られたのが、戦闘機変形ロボット、ZミラージュⅢと呼ばれる機体である。 これが85機、送られていたのだ。その理由にはフランスが革…

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タイトル:二章 流れの変化 14

この福州以外に、彼らを匿っている場所は、無いに等しい。その中で、福州コロニーにいる。高田と小寺が話し合っていた。 「それより、直胤殿が上海から逃れたと言う事は、この福州にも災いが起きると、啓宗殿は見ておられるのですか?」 必ずしも、そうとは言えない。 「確かに、勇策殿の言う事はもっともだと思う。だが、そうとは言えない。しかし、同じく逃亡…

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タイトル:二章 流れの変化 13

広州で一美が、2人を匿ってから少し時間が過ぎたころ、司州西安コロニーでは、多くの商人たちが、こんな噂をしていた。 「まさか、広州とチベットが手を組んでいるのでは?」 そう言う商人もいれば、 「それか、コリアとチベットか?」 そう言った噂もあり、はたまた、 「広州と、コリア?」 などとうそぶく者もいる。しかし、どれも、真実を述べていない。…

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タイトル:二章 流れの変化 12

それから、と言うもの、教員であるはずの、紀子は事あるごとに、一美の家を訪ねるようになってしまった。その理由は、あの2人の事である。 真は、紀子との付き合いでは、教員と生徒の関係であるが、それ以外にも、主従関係みたいなものにあると一美には感じていた。 「一美さん。僕は、大変な罪を、先生に対して犯したと言えます。それが、先生の心と体を傷つけ…

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タイトル:二章 流れの変化 11

その頃、杭州の地域では、父親の天嵜利信は、自分の息子が、そのような事に加担しているとは思いもよらなかった。部下からの便りによってであった。大変な事をしてくれたと、利信は思ったに違いない。 「彼は、どこに行ったのかと言われましても、お役人さん。」 確かに、彼は、何もかかわっていない。それだが、親の監督責任が関わってくる。それにしても、子供…

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タイトル:二章 流れの変化 10

そういった議論がなされている頃、上海コロニーでは…、一美の議論と似た事が起きようとしていた。 それは、もう1つの中華の民に因る国家の形成を意味していた。しかし、その出来事がなる寸前で、止まったのである。つまり、密告だった。密告者が出た事によって、計画は頓挫した。 それは、中に大波の兵士が、紛れ込んでいたから、と言う理由ではなさそうである…

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タイトル:二章 流れの変化 09

穂積も加えて、一美たちの議論は続く、 「しかし、中華人なのに、どうしてこんなことになるのか、分からないですよ。商人の世界でも、こんなに格差が出るのはおかしいでしょう。」 穂積も不満を言う。それに一同は頷く、そうだ、自分たちは不平等の中で生きているのだ。司法でも、 「イスラム法に則って裁判が開かれる。しかし、それが、不公平でイスラムの罰則…

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