"小説「虹色の十七世紀」1 上"の記事一覧

タイトル:一章 主要都市広州 18

それから、少しして、一美の元に仁部友の2人が来るようになった。まあ、理由は、剣術に関してであり、それを仁部友の双子が教え、経済に疎い2人に、一美が経済知識を教えると言う事であった。 「一つには、経済と言うのは商取引によってだけではなく、サービスの提供に因っても成り立つ。もちろん、投資もその一つです。」 一美が、自分の言葉で述べ始める。 …

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タイトル:一章 主要都市広州 17

それで、2人のクラスはどこにあるのかを探し、優香の案内された場所に来た。しかし、そこは、中学校の屋上であった。 (どう言う事だ?) とっさに一美は思った。 「なぜ、2人はここを指定したの?」 とクリフは聞く。しかし、ここを指定した意味を、一美は考えた。 「まず、私を試そうとしていると言う事だろう。どこまで強いのかをね。」 そう言った時、…

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タイトル:一章 主要都市広州 16

それ以外に、いくつか補足しなければならない事がある。それは、「大波」以前に、イスラーム系の国があった事について触れておきたい。 それは、「北蒙」と、「大遼」の事である。この国も実はイスラーム系に属しており、その国の内、「北蒙」は、元をただすと蒙古系と言われている。だが、「大蒙古主義」を唱えたのが、この「北蒙」であった。 「大蒙古主義」と…

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タイトル:一章 主要都市広州 15

それで、その地域では、大変な事が起きていたと言う事は分った。それで、どう言う事が起きたのかを、当事者の立場から見ていく。 もともと、コリア半島はP.W.0918年に「高麗」が興り、その統一は18年後になったと言われている。ちなみにこの国の成り立ちは、実際の歴史と重なっており、それゆえ、「高麗」と言う名がつけられたと言うエピソードがあった…

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タイトル:一章 主要都市広州 14

それから、さらに時が過ぎ4年後、一美は、13歳の少女になっていた。思春期になる真っ只中の歳だが、この年、つまりP.W.1607年は、上州コロニーを中心とした大反乱が巻き起こっていた。それと時を同じくして、遠くのコリアで起きた事は、当時の新聞で次の通り書かれている。  〈混乱必至! コリアン半島に王朝には王朝なし!  事態は、いけない方向…

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タイトル:一章 主要都市広州 13

「しかし、なぜ、このまま王朝は倒れると、お考えなのですか。」 新次郎の横にいた武弘は質問する。それに一美は、 「確かに、このまま倒れる理由は、一つ、商業政策の誤りにある。平等に扱うべき上納金を、中華に地盤を持って来た者に対しては高く設定し、イスラームに関しては、低く設定している。それだけではない、文化などの押し付け等がある。そのほかにも…

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タイトル:一章 主要都市広州 12

その時から、5人は一緒に語らう仲になった。鹿島新次郎は1年後、中学生となり、州立中学(実は、市立とは別に、州が独自に管理していた中学校で、現在日本に置き換えると都道府県が管轄する中学校と例える事が出来る)に移り、彼の交友関係を生かして多くの事を吸収していたのである。 初めて会ってから、2年の年月がたった。その間、中華地域は大騒乱の時代に…

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タイトル:一章 主要都市広州 11

その次の日、学校の教室で、1人机に顔を伏すように押し付ける一美の姿があった。なぜか、誰とも話そうとしない。一美の頭の中は暗雲が立ち込めている状態である。 どうしようかと、気になるフィリアと優香は、彼女の側にきて様子を見ようとする。しかし、顔は上げようとしない。昭代は、それを見ようとしている。 「一美さん。どうしたのですか?」 剣を手渡し…

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タイトル:一章 主要都市広州 10

しかし、一美は剣をもらった出来事について何も言おうと思わなかった。なぜなら、これ以上周りに迷惑をかけたくなかったからで、そのまま誰にも言おうとはしなかった。 それでも、このネックレスは持っておこうと、考えていた。それもそのはずで、このネックレスは他人には渡らないものだと言えるからだ。 しかし、一美の意思ですぐ剣になる事が出来るのは不思議…

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タイトル:一章 主要都市広州 9

それで、縁のない一美にこの剣が渡ったのか、その理由にある『龍』とは、それについて話を始めなければならない。 そもそも『龍』の話からとするが、『龍』は架空の動物で、その架空の動物になぜ、君主が関係するのかと言うと、中国の陰陽思想が関わってくる。五行思想の思想も取り入れている事から、正しくは「陰陽五行説」とも言い。歴史関係や、暦に関するもの…

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