"小説「虹色の十七世紀」1 中"の記事一覧

タイトル:「広州軍」北田一美 22

8月も15日ほど過ぎて、もうそろそろ9月の足音も聞こえ始めた頃、雲南州では、益州の軍の動きに目を光らせていた。しかし、益州では、『紅巾』勢力に対しての抑え込みが思ったようにいかない上、それ以上に軍に対する信頼が、大幅に落ちたのだと、叩かれてもおかしくない事だった。 「今までの宗弘さまの為していた事が、この交代で、イスラムに有利な状況を造…

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タイトル:「広州軍」北田一美 21

その頃、福州にいた幸は、他の日花里などの家臣たちと話し合っていた。孫嬪の話は、前線基地にも伝えられていて、その話題が、取り上げられたのである。 「所で、この国がどう言った事情を抱えているのか、それについても殿は、賦琿様と話し合っていたようですが…。」 と日花里は、幸に、その真意がいったいどこにあるのかを聞いてみた。 「確かに、殿の考えは…

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タイトル:「広州軍」北田一美 20

それで、孫嬪は、ある人物に相談する事を決めていた。彼女が相談を求めていたのは、その人は、戦線から戻ったばかりの人物であるそれが、広西から帰って来たばかりの勇策であった。その勇策が、彼女の相談に乗ってあげた。 「それで、君の導き出した考えは何かね?」 勇策は、孫嬪にその答えを出したのである。 「おそらくですが、これは、私たちの考え方かもし…

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タイトル:「広州軍」北田一美 19

そのちずるも、自分の考えが同じ考えである事を示したが、綾音は、どこまで自分の考えと同じなのか、それが気になっていた。 「自分考えが、まだ、固まっていないかもしれない。それとちずるさんの考えとは、少しぼやけはしますが、あっている事には間違いないと思いますが、確かに、そうだと思える。」 ちずるは、頷いて、綾音の言葉を聞いていた。確かに、ちず…

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タイトル:「広州軍」北田一美 18

所で、樋賦琿と一美たちは、雲南に到着したが、利宗は、彼女が上皇陛下の肩書を、外してしまったのだから、彼女はただの人に変わったのにもかかわらず。礼節を尽していた。 それに智光も続いて、彼女に礼節を取ったのである。彼女はそれ以上の存在であると言う事に、感心するしかなかった。それは、彼女がそこまで言われているのとは異なり、彼女自身は、この礼節…

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タイトル:「広州軍」北田一美 17

そんな中で、福州では、樋賦軍の加入で、多くの人が、その事を話題にしていた。それは、どうして、彼女が一美の陣営に加わったのか、信じられなかったのである。それは、『大波』の政府の重要な役職にあった人物が、なぜか、一美の所にいる理由が、分からないと言う事だった。 実は、これから、少しさかのぼり一美に会った時にまで戻らなければならない。実は、賦…

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タイトル:「広州軍」北田一美 16

一美たちを乗せた船は、一路雲南を目指していた。しかし、急ぎの旅の為に、船の速度を上げて、一気に、雲南に向かっていた。すぐ隣は、全員の意見を聞いて、答えを出し、迎え入れた樋賦琿の姿があった。一美は、考えに従って、彼女を受け入れて、それぞれに書状を書き送った。まず、遠くの福州に、次の文書を書き送った。 〈拝啓 今回の一件に付き、勇策殿からの…

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タイトル:「広州軍」北田一美 15

樋賦琿上皇陛下が、北田一美と会ったと言う知らせは、『大波』国民のみならず、『大波』政府関係者や、現在皇帝の地位にある樋賦元の元にも届き、衝撃を与えた。それは、上皇は上皇自身の支持している賦元等の朝廷とは異なって、中華民族の勃興を目的とする一美の考えに同調し、接触したのは良くないと批判が出されていた事に起因する。特に、イスラム系にとっては…

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タイトル:「広州軍」北田一美 14

その後であるが、一美は他の政治家にも、あって話を聞いていた。それ以外にも、経済団体を運営する人材からも、多くの話を聞いていたのである。カレンダーは8月に入って、異常な暑さに少し慣れ始めていたころだった。 この日は8月の4日に入っている。そして、多くの見識者たちの意見をまとめていた。今回は報告書を書くために立ち上げたものと言ってもよいもの…

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タイトル:「広州軍」北田一美 13

その前に、合肥合戦の様子を、ここで書き起こしておきたい。実は、この合戦については、多くの史書が残されている。 当時、合肥コロニーの守備についていた人物は、汪叙経の弟で、汪叙格であった。この弟は、上海包囲作戦で負傷した人物である。その男がこの地で治療を受けていたのである。それが、この合肥コロニーを救う事になったのだが、彼のスタイルは、 「…

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