"小説「虹色の十七世紀」1 中"の記事一覧

タイトル:『広州軍』北田一美 02

それで、一美はそのまま、ホテルに帰ってきた。それが、他の家臣であるクリフ、優香には帰りが遅くなった理由が分からない。 「どうしたのですか、遅かったではありませぬか?」 確かに遅かった。事情が事情だから、 「実はその事で、全員に話をしておきたい。中心メンバーを集めてくれないか?」 一美がそう言うと、商団員を集めるために、クリフと優香は昭代…

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タイトル:「広州軍」北田一美 01

じっと見つめる智光の紅い瞳、それが、まるで引き込まれるような感覚を一美は覚えた。しかし、それを打ち消すように首を横に振って、一つ咳払いをしてから、 「では、私の…」 一言一句まで聞き洩らさないかのように、聞き耳を立てていた。一美は、その智光の行為に、声が上ずるほどの緊張感を感じ取った。 「もう少し、リラックスしないと…。」 と一息ついて…

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タイトル:紅巾乱戦勃発 30

そして、益州に反乱の炎が燃え上がった。これが分かった瞬間、雲南州の昆明では、『大波』政府の政策を一斉に批判する勢力が大規模な集会を開き、その集会を開いた後、大規模な抗議デモを行ったのである。 これによって、多くの人々は燃え上がった炎に油を注いだ、ゆえに、このことについて混迷では事態を新古奥に受け取らなければならなくなったのである。 そう…

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タイトル:紅巾乱戦勃発 29

その次の日、一美は、再び船を雲南州に向けていた。雲南州航路は、この広西チワン州を経由して、雲南州の険しい道を行くのであり、長い道を走る間に、情報を集めておく必要があった。 主に、『大波』政府の重要役人であるが、彼らの考え方が、どこまで人々から支持を受けているのかを、探りたかったのである。 と言う事で、船は西北に向かって走り始めた。雲南州…

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タイトル:紅巾乱戦勃発 28

その頃、福州を拠点としていた高田商団の元に重大な知らせ受けた。それは、福州の州政府からの緊急要請で、多くの軍兵の招集に関して、真っ先に攻撃を受けやすい福州の防備を固めると言うものだった。 勇策は受け入れて、多くの武将たちを召集し、意見を聞き始めた。その隣には軍師として勉強している孫嬪の姿もある。 「まず、彼らは、海から攻めてくる可能性が…

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タイトル:紅巾乱戦勃発 27

さて、平原の斉地域では、その文書を破棄した知らせを聞き、激怒するしかなかった。その理由は、中華族に因る大国を突く上で一致していた。しかし、その思想も同じはずだが、彼らのやろうとしている武力革命が、この後の混乱を起こす事になると一美たちは、考えたからである。それに、思想の異なる集団に因り、おそらく、思想が異なるのなら、その思想の集団が群雄…

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タイトル:紅巾乱戦勃発 26

そんな事が起きている広州と時を同じくして、福州でも、同じ危機感を抱いていた。早速、高田達が集まって、連日の会議で話し合っていたのである。 「それにしても、対応が早いと思いませぬか?」 確かに、啓宗は不安の色を隠せない。 「確かにそうなるが、今の状況をどうしようかと考えねば。」 勇策もそう言うしかない。そこに孫嬪が車いすに座ったまま、 「…

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タイトル:紅巾乱戦勃発 25

一美たちの動きは、このようになっていたが、雲南州でも、同じ動きの模索が始まっていた。しかも、彼らの考えも一美たちと同じであったが、こちらの方はすぐ近くに、益州の監視の目があったのである。 それで、一美と会う事になったと聞いて、それに関して、どうしようか迷っていた。それで、宗朝に聞いてみた。 「そなたの意見が、聞きたくて呼んでみたのだけど…

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タイトル:紅巾乱戦勃発 24

一美たちはすぐに、軍の武装を解除して、兵役ではなく商団の構成員として、各地に派遣するという手続きを取った。それに、中華各地を回り、実情を見て回ると言った事をやろうとしていた。特に、夏休みや、冬休みと言った休暇の時期に、アルバイトを兼ねて、旅に出ると言った事をやっていた。今度は、それを休日だけでなく、平日にまで拡大し、多くの情報を集めよう…

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タイトル:紅巾乱戦勃発 23

この覚悟を決めた一美と、それに反応する人物たちがいた。それが、福州の勇策と、雲南州の宗弘である。彼らも同じ考えを持っていた為か、南方遠征に関しては、否定的な立場にあった。 しかし、それを実行しようとする本国政府、それに嫌気がさし始めたのである。そして、できれば彼らの援助をしたかった。それが、流れとなり、国を動かす事につながると、考えてい…

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