"小説「虹色の十七世紀」1 下"の記事一覧

タイトル:『紅巾』軍との対決 12

福州では、勇策達は、連日の会議を開いていたのだが、一美たちとも協議を重ねていた。そのほかに、宗弘、伊織達と連絡を取り、協議を重ねて言ったのである。議題は、多種多様、政治経済はもちろんの事ながら、身近にある事柄などを離していた事が多かったが、この時期からは、どう言った形で、この国を動かすのかと言った事を、どう考えているのかに付いて、話し合…

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タイトル:『紅巾』軍との対決 11

それで、広州以外の地域ではどう言った事が起きたのか、それは、信じがたい事が起きていた。それは、怒涛の攻撃を見せていたはずの『紅巾』軍が、多大な損害を被っている中で、どう言う事か、『大波』軍に対して攻撃をしないと言うのである。 それが何を示すのかは、一美にも分析できる事であったが、それをしてみても、実際に『紅巾』軍の行動には、不審な動きが…

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タイトル:『紅巾』軍との対決 10

そうした頃、琉球では、広州との取引に、不思議な感覚を覚えていた。どうして、越南を経由させておかなければならないのか、そして、一美たちが、そう言った事をしなければならないのか、理由が徐々に明らかになってきた。 それは、一美たちの対応から明らかになった。一つ目には、琉球と越南の間には自由貿易協定が定まっている事、二つ目には、港が広州である為…

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タイトル:『紅巾』軍との対決 09

広州では、大半の住人達が、『大波』の対応を非難していた。まず、『紅巾』軍に対して、あまりにも弱腰であり、権威が落ちたとか、なめられているのではないかとか、そんな非難が巻き起こっていた。 しかし、一美はいたって冷静で、今の『大波』の軍での実力はここまでで、力に任せて攻めてはならない。それを冒してまで、軍を進めたこと自体が、劣勢を跳ね返す事…

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タイトル:『紅巾』軍との対決 09

その琉球では、多くの人々が、暮らしていたのである。そこに、兵器調達を行うには、事前の下準備としての交渉が必要となっている。海外貿易、海外渡航の関係は、多くの制約によって、貿易の制限がされていたのである。 それより、武器調達の話は、琉球の商談にとっては、青天の霹靂だと思ったのである。 「貿易制限がかけられていると言うのに、彼らの要求を飲み…

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タイトル:『紅巾』軍との対決 08

その頃、徐州では、退却が始まっていた。実際、攻撃を受けて徐州からの撤退を、アブドラ・アル・シラム・ムハンマドは指示していたのである。やはり、無理だったのかもしれない。自ら軍隊を本拠地に突入する事は…。そう、上海の攻撃から1月が経ったのにもかかわらず、3戦敗退と言う屈辱を突き付けられたのである。 だが、あえて負けた後、引いて自陣に誘い込む…

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タイトル:『紅巾』軍との対決 07

しかし、なかなかうまく事は運ばぬもの、そして、人も融通の利く、利かないで差が出るものである。それだから、人々は何をどう思うかは分からない。 それに、一美たちは、その事をかみしめつつ、『紅巾』組織の団結を崩しにかかっていた。だが、一美は、この事態を憂慮するべきだろうかと疑問符を打っていた。 確かに、一美の考えるとおり、戦いとして見るなら、…

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タイトル:『紅巾』軍との対決 06

その頃であるが、徐州の包囲軍は、確実に狭まり、『紅巾』軍の範囲は狭まりつつあった。だが、それは、まだ序章にしか過ぎなかった。 それに、今や『紅巾』軍は、上海を落とした勢いそのままに、一目散に徐州に取って返してきたのである。これでは、勢いの乗った軍勢に勝てる手立ては、残されているとはいえ、少ないものである。だからこそ彼らは、いったん引いて…

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タイトル:『紅巾』軍との対決 05

その友人と言われた鄭州にいる大永竜太郎は、その話を、使者として派遣された大森武弘から話を聞いていた。 「確かに、鄭州は、何も反応をしておりませんし、それに、『大波』から、要請もありませんし、なんとかなりそうだと思いますが、だからと考えていると、彼らはこの状況を、どう考えるのかに掛っているのだと思えます。」 と大永竜太郎は、何を考えている…

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タイトル:『紅巾』軍との対決 04

一美たちは、どうしてこのような状況から、『紅巾』軍に対抗できる勢力を造る事が出来るのかを考えていたのである。それは、一美の考え方にもあるのである。 一美は、多くの家臣たちを集めて、この後の事態をどうするか、どう考えているのか、それを家臣たちで話し合うと言うものだった。古豪の家臣たちから、新入りできた家臣たちまで、全てを集めて話し合ったの…

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