"小説「虹色の十七世紀」"の記事一覧

プロローグ 熊野古道中辺路にて2

それから、近露王子の旅館に泊りこみ2か月ほど待った。その間に、小枝子の腹部はまるでボールが入った状態になっていた。その間、武彦は地球で、商いを行う商人のもとを訪れた。 「旦那様。まだ、地球に?」 と聞かれて、顔を赤くした。 「あ、ああ、妻がおめでたで、療養しているのだ。」 とりあえず、顔に自然と笑みがこぼれる。しかし、地球での取引は、他…

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プロローグ 熊野古道中辺路にて

今がその時、女はそう心に決めていた。 「陛下、今がその時と存じます。」 傍らにいる女が、戦線状況のボードを見ながら「陛下」と呼ばれた女を見る。ここは宇宙の中華地域、南京とかいて「なんけい」と読む所から、その地域の特性が分かる。 南京市コロニー、これが「陛下」と呼ばれた女の治める土地、区域であった。この南京市コロニーを中心に広州、福州のコ…

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