ブータン国王、被災地を訪れる。

本日の話題は、昨日に続いて、「東日本大震災関係」からです。
 
昨日は、ブータン国王の持つGNHという指標を述べたのですが、データーのような感じで分かりづらかったと言う方が多かったのかもしれません。今回は翻って日本はどうなっているのか、それについて述べてみようと思います。
 
ブータンでは、97%の人が自分たちが「幸せである」と述べているそうです。これは、ただ単なる幸福の考え方だけでなく、日本とブータンが歩んできた歴史に理由があると私は考えてしまします。
その点を探るために、30年ほどの歴史をさかのぼってみようと思います。目的は、2つあります。一つは、幸福と物量の豊かさとは関係するのか、二つ目は、精神の豊かさと宗教の関係はです。
 
日本では、GNHをブータン前国王が提唱した昭和47(1972)年ごろ、高度経済成長の真っただ中にいました。ところが、これと時を同じくして、日本を直撃したのが第4次中東戦争を発端とする「オイルショック」です。
一瞬、何だと思われるかもしれませんが、実は2度にわたる「オイルショック」が、日本経済を量から、質に転換する契機でした。
なぜなら、この高度経済成長は、輸出大国となっていた日本が、大量の石油(言いかえれば原料と考えてもよろしいかもしれません)を止められる事によって、経済を左右されてしまうと言う事を世界に知らしめた出来事でもありました。
 
結果的に、この2度のオイルショック以降、日本は安定成長と呼ばれる低成長時代に入り、昭和55年から平成元年(80年代)に至ってのバブル経済、平成2年から12年の「失われた10年」不況、そして、平成12年以降に入ってからのITバブルとサブプライムバブルに翻弄されました。
 
その間に、品物を輸出し安い食料と交換すると言う、「物質」の豊かさを享受してきたのが、今の日本の姿です。所が、その物質の豊かさから、心が豊かになったのかと言うと、それは異なると言うのです。
 
数年ほど前にヒットした映画「3丁目の夕日」は、その象徴と言えるかもしれないのです。実際に貧しかった中ではあったけれど、この当時の日本は、希望に満ちあふれ、「こんな暮らしをしていても、幸せだ」と言った声が聞こえてくるのです。
 
しかし、今はその豊かさとは逆の事が起きていると、私は振り返ってみるとそう考えてしまいます。
 
だとしたら、本当の「豊かさ」と言うのは、心の余裕であると同時に、今風に言うと、「スローライフ」に近いと言えるかもしれません。
 
と言う事は、ブータンも「スローライフ」の推進国家ではないかと、私にはそう考えてしまいます。
 
ともあれ、国王陛下、のんびりとした旅をお楽しみください。
 
以上で、終わります。

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